4/13カナダコロナ最新状況-日本への帰国にも規制

カナダのコロナ感染が日毎に緊迫した状況になって来ました。

第３波が異常な勢いで猛威を奮い、特にほとんどの新規感染はイギリス・ブラジル・南アフリカからの変異種で占められています。

感染者の年齢も若い人が多く、感染後の重症化スピードも非常に速く、ICUが逼迫した状態となりました。

感染をくい止めることに失敗したアメリカの惨状を、現在カナダが上回ってしまいました。

それほどカナダの状況は深刻です。

留学を予定しているみなさん、今は絶対来るべきではないですね。

ワクチン接種も加速して来ましたが、まだまだ変異種の広がりをくい止めるまでには至っていません。

日本人留学生の多い各州の様子です。

オンタリオ州 

日々4,000〜5,000という感染者が出ており危機的です。

重症化した患者多数のため、コロナ以外の患者の面倒を見れない状況となっています。

予定されていた手術もすべて中止となりました。

月曜日（４月12日）からは緊急を要さない手術は延期するよう指示が発令。

学校も再び閉鎖（一部の地区をのぞいて）です。

変異種が生徒年齢をを含む若者に加速して広がっていることを受けてです。

いつ学校が開くかは今のところ、様子を見てからということで決まっていません。

ゲベック州 

夜8時以降は外出禁止という門限が施行されているモントリオールでは、それに反対するデモ隊が暴徒と化し、街中が異様な雰囲気です。

数百人のデモ隊が窓ガラスを割ったり、ゴミ箱に火をつけたりの騒ぎを起こしています。

今後も続くと思われます。

アルバータ州 

ここでも自分のことしか考えていない人たち（主に白人）が、集会を禁止された教会の前で暴力を含む騒ぎを起こしています。

エドモントンにある大きなキリスト教会は、集会禁止の命令を何度も破ったことで警察により封鎖されています。

その教会の前に数百人が集まり、警察のバリケードを破ろうともみあいになったり、警官に罵声を浴びせたりと、目を覆う情景です。

同じく変異種の感染が異常に増加しています。

BC州 

変異種での感染が若者に集中し、ICUも逼迫。

日々の感染者数は1,000に届く数字が続いており、かなり規制が厳しくなっています。

（詳しくは下記の日本総領事館からのお知らせをどうぞ） 

必死で加速させているワクチン投与も、現在は66歳以上までが予約可能、それより若い人たちは待機状態ですが、その待機状態の若者がどんどん倒れているのが今のBC州です。

反マスク運動がここでも「個人の自由を守れ」といかにも自己中心的に繰り広げられています。

「宗教上マスクが出来ないのに強要されるのはおかしい」とthe B.C. Human Rights Tribunalに訴えた件は、もちろん却下。

外部からの観光客から変異種の感染が危機的なスキーリゾートWhistlerでは、感染を何とかくい止めるためWhistlerの住人とそこで仕事をする人たち全員へのワクチン投与を始めています。

在バンクーバー日本総領事館からのお知らせメールを抜粋します。 

最近の新規感染者の急激な増加を受け、ＢＣ州政府は、すべての食品および酒類を提供する施設での屋内飲食の禁止などの行動制限措置を４月１９日深夜まで実施しています。また、ワクチン接種も当初の予定を前倒しする形で引き続き実施されていますが、今の状況を劇的に改善させるところまでは依然として至っていません。 

現在、日本に入国するに際しては、航空機への搭乗手続きの段階で出国前７２時間以内の検査証明書を提示する必要があり、検査証明書の内容に不備があると認められれば、最悪、航空機への搭乗が拒否される場合があります。検査証明書は任意のフォーマットでの提出も可能ですが、日本政府指定のフォーマットにある「検査証明書へ記載すべき内容」が満たされている必要があります。また以前お伝えしましたとおり、検体採取の方法にまで気をつける必要があります。

検査証明書の取得費用自体も高額である上、予定していた航空機に搭乗できなくなれば、その影響は甚大かと思いますので、検査クリニックを予約する段階で、

（１）検査証明書には日本政府指定のフォーマットにある「検査証明書へ記載すべき内容」が全て書かれるか

（２）検体採取の方法が単なる「Nose Swab」ではなく、「Nasopharyngeal Swab(鼻咽頭ぬぐい液)」であるか

（３）証明書にも検体採取の方法のところに「Nasopharyngeal Swab」とちゃんと書いてもらえるか、を必ず確認するようにしてください。 

６日付でオンタリオ州が「新型コロナウイルス変異株流行国・地域」に指定されました。右に指定されると、日本入国後のＰＣＲ検査で陰性であったとしてもすぐに空港を離れることはできず、検疫所長の指定する場所（検疫所が確保する宿泊施設に限る）で待機した上で、入国後３日目に改めて検査を受けていただくことになります。

現時点でＢＣ州は指定されていませんが、当地でも変異株が増えていることもあり、今後ＢＣ州が指定される可能性も排除されません。日本への帰国を予定されている方は、外務省からの今後の情報にも引き続きご留意ください。

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以上、相当の危機的状況にあるカナダです。

夏休みの帰国を予定している留学生のみなさんは、刻々変わる情報に注意し行動して下さい。

カナダへの再入国もですが、日本への入国自体がかなり難しくなっているのが現状です。

こんな状況にも関わらず、高校生をカナダに送ろうとセールスに余念のないエージェントが多いです。

「大丈夫でしょうか」という問い合わせにお答えする機会も多く、「なんでこんな時に本当のことを言わずに未成年を送るか！」と絶句しています

正しい情報を入手し賢明な選択をして下さい。

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