- 茅野 分
- 銀座泰明クリニック 院長
- 東京都
- 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医)
-
03-5537-3496
反復性うつ病で、特定の季節に規則的に再発を繰り返えします。特に、秋から冬にかけ、日照時間が短くなると、脳内のセロトニンやメラトニンの分泌が異常を来たすことから、発病すると考えられています。
主症状として、気力減退、過眠・過食(炭水化物の過剰摂取)が認められています。すなわち「非定型うつ病」に病態が相似しています。さらに高緯度地方(北国や雪国など)の若年女性に多く、春夏は軽躁状態を呈することから、「双極Ⅱ型障害」の亜型ではないかと考えられています。
治療方法は一般的なうつ病の治療に加え、「光療法」が有効とされています。具体的には、早寝早起し、朝日を浴びることが最も良いでしょう。
しかし、高緯度地方に在住の方々は、冬は毎日「鉛色の空」が広がり、とても光を浴びることなどできないでしょう。そのような場合、光療法の機器を購入されるのも一考です。約2500-10000ルクスの光を毎朝1-2時間、浴びることにより太陽光の代替になります。但し、日本では普及しないため、高価であることが難点です。
(クリックすると拡大します)
精神科治療学27; 187-190, 2012より
このコラムの執筆専門家
- 茅野 分
- (東京都 / 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
- 銀座泰明クリニック 院長
東京・銀座の心療内科・精神科、夜間・土曜も診療しております。
東京・銀座の心療内科・精神科です。夜間・土曜も診療しております。都会で毎日、忙しく過ごされている方々へ、心身の健康をサポートいたします。不眠、不安、うつ病などに関して、お気軽にご相談ください。
このコラムに類似したコラム
「境界性パーソナリティー障害」の原因とは 茅野 分 - 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医)(2019/09/22 19:00)
秋の夜長の寝不足 徐 大兼 - 鍼灸師(2013/10/23 07:00)
冬期うつも、いいではないですか。 傳川 紀子 - ヨガインストラクター(2013/02/24 23:07)
2013年1月の妊娠報告 徐 大兼 - 鍼灸師(2013/02/12 15:13)
あなたの風邪はどこから? 徐 大兼 - 鍼灸師(2013/01/14 09:50)