写真のウロコ壁のような材料は、屋根に使っている材料です。
瓦以外では日本の木造家屋で、最も多く使われている屋根材ですが、この材料を壁材として使っています。
凹凸のある外壁は、細かな影の陰影が出来ることで、素材の立体感が増し素材感の強い材料になります。
セメントと砂を主な原材料ですが、空から降り注ぐ雨や日光を毎日ダイレクトに受け止める屋根材は、外壁材より対候性が強く劣化しづらい材料です。
木の板でも同じような、南京下見板張りという貼り方をしますが、こちらの方が耐久性の高い材料です。
素材感を味わえる材料が、見た目に生きてくる
世界中の家は地元の素材で作られています。
現代になり、工業化が進んだことで、新しい素材は開発されました、材料のもつ質感や力、個性が薄くなりました。
素材感のある材料を使うことで、材料の持つ良さが引き出され、家の存在を力強いものにしてくれます。
周囲から余りにも浮き出た、突飛なものでは目立ちすぎてしまいますが、派手な色では無く、素材感のある材料を使うと、周囲の環境に以外な程なじみます。
あなたのため・家族のための、世界にひとつだけの家ですから、そこに住む家族の色が出る素材を選んでください。
このコラムの執筆専門家
- 小木野 貴光
- (東京都 / 建築家)
- 株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所 代表 一級建築士
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現するため、細やかな「収納計画」、「光と風」を取り入れ、「素材」と「間取り」の工夫で、心地よい住む方らしい家づくりをしています。住宅・デザイナーズ賃貸・クリニック・老人ホーム、東京都の建築設計事務所。
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