
- 遠藤 浩
- 遠藤浩建築設計事務所
- 埼玉県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
真直ぐ下ろせばスッキリシンプルになるのに・・・。
これはまず施工の段取りとして、横に渡した軒樋に縦樋を接続するための落し口を造ります。
次に、外壁の下地のあるところ(柱のある辺り)に縦樋を取付けます。
最後に、写真のように、軒樋の落し口下で横に少し振って、落し口と縦樋の位置を調整して接続するという順番になるからです。
これが、一般的?だったりしますが・・・。
それだったら、落し口の位置と縦樋の位置を真直ぐになるように決めてから縦樋を取付ける下地材を入れれば良いと思うのですが、我々が監理で注意していないとこのようなことになってしまいます。
場合によっては、縦樋が地面の付近で排水管ともずれていて、横に振って繋げるなんてこともあるので、気をつけて監理しないといけません。
樋の位置を屋根屋さんまかせにしている人(建築家、ハウスメーカー、工務店)もいますが、樋もデザインの一部、ウチでは、それはしません。
屋根形状によっては、縦樋を下す適当な場所がなく、いろいろなところから樋を持って来て1つに合流させて下ろしている家を見かけますが、見苦しいと思います。
そんなところも監理をシッカリやらないと、せっかっくシンプルモダンに創っているのに良さが半減してしまいます。
ひと昔前、ローコスト住宅で外壁に屋根材のコロニアルを使っていた時代、日本が誇る建築家、いや、住宅作家、宮脇檀さんは、コロニアルの割り付けまで施工図を書いて指示を出すほど綿密に監理をしていたようです。
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