先日、とある保険会社の社員に電話してみると、
「来年に、貯蓄性保険の利回りが下がるかもしれない。」
といった話をお聞きしました。まだ不確実な話ですが、マイナス金利が保険会社の経営に大きな影響を与えていることが伝わりました。
保険商品では貯蓄ができないと、
私がCFP(R)を取得した2000年頃には一部の方がすでに言われていました。貯蓄性商品の年換算利回りも2%を下まわっており、私も保険商品で貯蓄するならそのお金を投資信託で運用した方がよいのではと思っていました。
2000年になって保険を入った方は16年経過しています。
学資準備のために入った保険だと、そろそろ解約して学資に充てるタイミングになった方もいらっしゃるでしょう。当時もすでに低金利でしたが、結果的には入ってよかったのだと思います。
保険商品を使った貯蓄は、もしもの時の保障と長期的なお金の準備とを両立させたい方にとって、今でも重要な選択肢の一つではないでしょうか。
「保険では貯蓄ができないから、入らない。」
といわれるのであれば、資産運用をされるか、預貯金を活用して教育資金や老後資金を準備することになります。資産運用をするにも勉強が必要です。預貯金だけの方は、5年後や10年後といった先のお金の管理について考えておられますか。それと、もしもの時の準備はどうするのでしょうか。
どの選択肢を選んでも、お金のことについて考えないのはナンセンスだと断言します。
どうしても悩まれる方は、
保険商品を使った貯蓄もリスクを取った資産運用も両方されるとよいでしょう。
もしもの時の備えも、長期的なお金の準備も、どちらも大事だからです。
「予定利率が下がりますよ。」という声がかかってご検討されるくらいなら、早めにご相談ください!
このコラムの執筆専門家
- 上津原 章
- (山口県 / ファイナンシャルプランナー)
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
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「上津原マネークリニック」という名前には、お金の無理やストレスのない「健やかな」暮らしを応援したい、という思いがこもっています。お客様の「ライフプラン設計」を第一に、また「長いお付き合いを」と考え顧問スタイルでライフプランを提案します。
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