- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
-
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対象:お金と資産の運用
こんにちは!
さて日銀のマイナス金利導入の影響が、
様々な形で表面化しています。
代表的な10年物の国債の利回りがマイナスとなったことで、
国債市場でも、大きな変化がみられています。
今まで長期投資主体を前提に購入していた国内生保や銀行が、
マイナス金利の影響で、購入しにくい状況となり、
代わりに主役となっているのが、
短期売買主体の外国人投資家です。
今年3月時点の外国人の割合は、
過去最高の27%にまで膨らみ、
国債全体に占める海外の保有割合も、
ついに10.6%と1割を超えました。
外国勢がマイナス金利の国債を買っている最大の理由は、
日銀が大量の国債を、市場から買い取る政策を続けているからです。
そのため、外国人が国債を買いあさり、
短期で日銀に転売して利ザヤを稼ぐ、
「日銀トレード」で儲けているのです。
確実に稼げる方法に目をつけるあたりは、
「さすが」といったところです。
ただ、以前から指摘していますが、
外国人の日本国債の保有比率が高まるということは、
将来の金利上昇の大きな「リスク要因」でもあります。
金利が上昇すれば、
大量の国債を抱えている日銀は、
大きな含み損を抱えることになります。
日銀の「黒田バズーカ」も、いずれは“球切れ”します。
その時の「出口戦略」を一体どうするのか、
あまり考えたくない問題ですが、
思考停止は一番やってはならないことです。
是非とも、そのとき市場(経済)がどうなるのか、
あなたご自身でも、想像してみていただきたいと思います。
そうすれば、そのための“備え(答え)”も、
見えてくるかもしれません。
それでは、今週末も穏やかな日々をお過ごしください。
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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