
- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
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対象:お金と資産の運用
こんにちは!
さて、財務省の集計によれば、2014年末に、外国人投資家が保有する日本国債の残高が、約46兆円となり、過去最高を更新しました。
2013年末の残高が約34兆だったため、昨年だけで12兆円増加したことになります。
主な要因は、特に欧州における金融緩和策により、ユーロ圏の物価上昇率がマイナスになるなど、主要国の利回りが軒並み低下していることが挙げられます。
いわゆる短期的には、“安全資産”と見られている日本国債に、買いが入っている状況といえます。
買い手は、政府系ファンドからヘッジファンドまで、多岐にわたっています。
自国の国債が、海外から買われるということ自体は、「信用力がある」という評価なので、好ましい状況といえますが、反面、海外の金融情勢の影響を受けやすくなるという一面も併せ持っています、
特に、アベノミクスの最終章ともいえる“成長戦略”が順調に進まず、財政健全化が遠のいた場合、海外からの「金利上昇圧力が高まる要因」となります。
日銀の国債保有比率が異常に高まる中、海外で「分散保有」してもらえることは、短期的には喜ばしいことではありますが、長期的には“リスク要因”であることも、頭に入れておく必要があります。
その意味においては、外国人投資家の“日本国債の保有動向”は、今後も注視が必要と言えるでしょう。
それでは、今週末も世界が平和で穏やかでありますように!
このコラムの執筆専門家

- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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