
- 大山 充
- 株式会社 東京総合研究所 代表取締役
- 東京都
- シニア・エグゼクティブ・アドバイザー
対象:お金と資産の運用
今、市場は、マイナス金利への効果の意見が分かれている。
日銀や東大教授は、マイナス金利の効果が、数学的にある、としているが、
実際の市場はこれを数学的にみていない。
ようするに、理論派は名目金利。
市場は実質金利を見てる、ということだ。
名目金利が、例えば、1%の時、
物価上昇率が2%あれば、実質金利は1-2で-1%になる。
金利が0で、で物価上昇率が1%なら、0-1でこれも-1%になる。
今、日銀は、この名目金利を下げたのだが、
実質金利=
名目金利-(インフレ率)
のインフレ率が小さいため、名目金利が少しマイナスになっただけで、ほとんど効果がでていない。
一方、対ドルでみれば、
米国インフレ率が日本より高いために、実質金利が低く、そのために、米国の金利の方が
低くなってしまっている。
ここが名目では、日本が低いが、実質では、米国との差がでない所以であり、
そのために、ドルは、買われない。
おかしな話だが、日本は、これらの計算ができていない。
なぜなら、官僚にファンドマネージャーがいないからだ。
いつもの遅すぎる政策は、今回、ドイツの了解でも取り付けなければ、さらに財政出動の効果が薄れ、
第二のシャープを生み出すことになる。
我々の資産ヘッジの方法はそのために、景気が減速してなお、資産が増える方法を取らなければならない。
それは、デリバティブでしか、完成しない。
つづきはブログで。
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