- 沼田 順
- Office JUN 代表
- 兵庫県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、5月は固定金利が全て低下しました。
まず変動金利ですが、これは日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、5月の他行の金利でも同様だと思います。
なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に前回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては返済額が大幅に増える可能性があります。
ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが大切です。
一方の固定金利ですが、中心となる固定10年は前月比0.022%低下の0.834%、20年超の最長期間は前月比0.115%低下の1.370%となっています。(新規で自己資金が10%以上の場合)
ソニー銀行の資金調達時期にあたる、3月下旬から4月上旬にかけては、長期金利が低下基調で推移したことが要因と考えられます。
今後の見通しですが、変動金利はほぼ横ばいとして、長期固定金利の指標となる長期金利は低下しやすい展開となりそうです。
米のトランプ政権が単独でシリアを攻撃したことで、非人道的見地に反した政策を取る北朝鮮や中国には強いメッセージとなりました。
米は北朝鮮のミサイル発射に対する対抗措置を取ると明言しており、今後北朝鮮がミサイルを発射した場合、米が軍事行動に出る可能性も指摘されています。
現在は地政学的リスクを意識する程度ですが、仮に上記のように軍事衝突となると、日経平均株価は急落し国債買いに殺到、長期金利は急低下する可能性もあります。
どちらにしても、当面は地政学的リスクが頭をもたげ、長期金利は0.05%を挟んだ神経質な値動きとなる見込みです。
このような流れを総合的に勘案しますと、長期金利は横ばいか低下しやすい展開となり、それに連動する5月の他行の長期固定金利も、横ばいか低下する可能性が高いと考えています。
ソニー銀行、住宅ローン金利
沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)
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