ペットの30%以上が肥満であると言われ始めてから10年以上経ちますが、今朝のTVでも取り上げられていましたね。動物の行動学の勉強会でも肥満であったり、偏食や、少食の問題が取り上げられていましたが、多くの獣医師さんが、「飼い主さんに食事を制限してもらうことが難しい。」というところで話がいつも行き詰ってしまいます。
「動物の病気を診る」ということが仕事だと思っている獣医さんがほとんどです。しかし、健康管理や予防をしっかりしていれば、病気にならずに天寿を全うすることができます。病気になってから高額な医療費をかけて治療をするよりも、しっかり健康管理や予防をしていれば、ペットも健康で過ごせますし、飼い主も高額な医療費を支払わずに済みます。
飼い主やペットが高齢になって病気になってから、「医療費が高くて治療ができないから飼い続けられない。」という方もいらっしゃいます。人もペットも年を取るものです。年を取れば病気にもなりますから、若い頃から健康に気をつけることで、健やかにペットを見送ることができるようにすることができます。
ペットの健康は飼い主さん次第です。病院任せにするのではなく、自分自身で勉強して、自分にあった、自分のペットにあった方法を身につけていく必要があります。病気になるまでペットの肥満を見て見ぬ振りにしている飼い主さんには、バッチフラワーを使って意識を変えていく必要がある場合もあります。
「ペットからねだられると、どうしてもご飯をあげてしまう。」という飼い主さんに、ペットにねだられると断れない飼い主さんには、セントーリーペットから嫌われないか心配という方には、チコリーペットが食べないと心配というからには、レッドチェストナットなどをお勧めしています。
お勧めしたら、その次の日には、「ご飯をあげずに遊んであげただけでネコちゃんは満足してくれた。」とおっしゃっていました。
飼い主さんが思っているほどペットは食べ物を欲しがっているわけではないかもしれません。大切なペットが健康で長生きできるように、飼い主さん自身が気持ちのバランスを整えることが大切ですね。
このコラムの執筆専門家
- 千田 純子
- (千葉県 / 獣医)
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
「ペットの問題行動」のコラム
家庭動物のしつけにおける体罰について(2018/03/18 08:03)
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動物行動専門の獣医師てあり、ペットドッグ認定トレーナー、バッチ財団認定プラクティショナーとして、飼い主さんと犬や猫のの気持ちに寄り添いながら、飼い主さんやペットの負担の軽い改善方法を提案していきます。
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