時代はHDRの方向へ---フィルター遊びは? - 写真撮影レッスン - 専門家プロファイル

宮本 陽
And EM アンド・エム 代表
兵庫県
カメラマン

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閲覧数順 2017年10月18日更新

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時代はHDRの方向へ---フィルター遊びは?

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近年のお遊びフィルターに共通する傾向として、階調を破壊し、色調を故意に崩し、見る者に意外性を与える。

極端に明暗差を付けることで「飛んだ・潰れた」が一枚の中に同居する。


本来見えているはずの髪の毛のようなシャドウ部はベッタリ真っ黒に潰れ、質感を伝える白いドレスは真っ白に飛ばし、ハイライト部にデータが存在しない。

更に、意図的にカラーバランスを崩し色情報を欠落させているためもう元にも戻せない。


意外性を狙い「いいね!」を集めるためだけの手法が幅を利かせる。そんな時代。


それが良いか悪いか、ではないし、自由に楽しめば良い。個々人の判断だ。



ただ、技術革新は「真逆」の方向に進んでいることを知っておいても良いのではないだろうか。

表示機器(それはモニター画面やテレビ画面など)の狭い範囲しか階調を再現できない媒体に、如何にして豊富な階調や広い色空間を再現するか?といった部分。



今、HDR(high dynamic range)が、更に進化しつつある。


HDRと聞くと、上記のようなお遊びエフェクトの仲間だと思う人が多いかもしれない。

実際の階調は別として、似たようなイメージを作るフィルターは、意外性を狙い「いいね!」を集めるために使われる場合もあるからだ。


しかし、自然界の広大なダイナミックレンジを、狭い範囲しか表現できない表示機器に再現するために、明暗差を更に大きく縮め、より豊富な階調を残す。

結果として、より明るく・より暗く、実際の見た目に近づき、臨場感を増す効果を狙う。



印刷物においても目的は同じで、紙の上に再現できる範囲が狭いが故、シャドウを潰さずハイライトにもインキを乗せられるようなデータを作成するノウハウが蓄積されてきた。

階調を可能な限り残し、狭い範囲に明暗差を押し込む画像処理が求められてきたのである。

そして今後も、その手法が「より印象的で更に魅力的な」結果を得る方法であることに違いはないはずだ。



「いいね!」を集めるためのフィルター遊びと、よりアピール度を高めるための写真・映像データを作成するノウハウは、完全に反対の方向にある。


この事実を知っておくことも必要かもしれない。



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