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「ピントって何?カメラが自動で全部やってくれるでしょ?」
と、ある方のお話の中で。
はい、確かにスマートフォンカメラをはじめとして一眼レフに至るまで、自動でピントを合わせてくれる機能が搭載されています。
ある程度、写真やカメラに親しんだ人にとっては、ああ、これはオートフォーカスのことなんだね。と解釈する。
でも、スマホカメラ以外にカメラに縁がない...という人にとっては、「ピントを合わせるというプロセスそのものの意識がない」という驚愕の事実を知る。
言い換えるなら、「ピントを合わせる・露出を合わせる」といった撮影のプロセス自体についての意識をお持ちでない。
更には、構図を決める、自分で更にカッコいい構図にしてみる。といった意識そのものが存在していない...。
誰でもどこでも撮影できるようになり、急速に写真を撮る行為が拡大した。
撮影者は「カメラを被写体に向けてシャッターボタンをタップするだけ」で写真が撮れる。
写真趣味が広がるのは大いに歓迎すべきだし、もっともっと楽しみたい。
でも、構図を考えることもせず、明るさを調整することもなく、そしてピントの意識そのものがなく、ボタンを押すだけ...。
なるほど、これでは飽きるのも早いわけだ。
(今日はフィルターの話には触れないけれど...)
カメラに「撮らされる」写真だけしか知らないから、すぐに熱が冷めてしまう。
もっともっと奥深く、更に楽しみを味わえる部分が広がっていることを、どうすれは伝えられるのだろうか。
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