<現行犯逮捕>法要中に親族刺す 1人死亡2人けが
2007年にこんなニュースが流れました。大変悲しいことです。
遺産分割は切り出し方をほんの少し間違えただけで、長く深い恨みを抱くトラブルになります。
場合によってはこのような殺人事件にも。
遺産分割の切り出しでやってはいけないこと3箇条。
1.相続人確定(原戸籍をとって確認)しないで切り出す。
2.相続人以外の親族(相続のプロはOK)が切り出す。
3.「法律では・・・」と法律論をかざす。
1.は相続人が誰なのかを知らずに、切り出してもしもうまくまとまったとしても、後で相続人が他にいた場合には、一旦相続できると思いこんだ遺産を渡すことになるのでトラブルになります。
2.親などを失った相続人の悲しみが癒えていないのに、その気持ちのわからない親族(特に相続人の配偶者)が遺産分割を急ぐような印象を与えるととてもトラブルになります。
3.相続には民法という法律である程度ルールがありますが、それは全てを網羅しているわけではありません。
法律に詳しくない相続人が「法律とかぬかして、遺産を渡さない気だな。」と反発します。
相続は人を変えます。くれぐれも切り出し方は慎重に。
このコラムの執筆専門家

- 西村 和敏
- (宮城県 / ファイナンシャルプランナー)
- くらしとお金のFP相談センター 代表
子育てママパパ1000世帯以上の相談実績!実務経験豊富な独立系FP
「困ったときは西村さん!」と相談者はもちろんその子どもさんからも電話がかかってくる家庭のかかりつけ医のようなファイナンシャルプランナーです。就職・結婚・出産・生命保険加入見直し・転職独立・マイホーム購入と人生の大きな選択に適切なアドバイス!
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