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堀江 健一
堀江 健一
(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)

閲覧数順 2016年12月04日更新

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天使と悪魔 1 日常で行われる司法取引的なこと

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恋愛心理 自己受容

天使と悪魔 未解決事件匿名交渉課 副題に「すべての人間に裏がある」とのキャッチコピーがあります。
ドラマのHPをそのまま引用すると、
剛力彩芽さんが演じるのは、人を疑うことができない“天使のような警察官”=蒔田ヒカリ。

そして、渡部篤郎さんが演じるのは、誰も信じない“悪魔のような天才弁護士”=茶島龍之介。

 生き方も性格も正反対の2人は、 警視庁内に新設された捜査ユニット「未解決事件匿名交渉課」に集められる。

そこで、与えられたのは…

「未解決事件を司法取引で解決せよ!!」という極秘ミッション!

 主犯の罪を密告することで、自分の罪を軽減する「司法取引」制度の有効性を実証する――これこそが同捜査ユニットの裏目的だったのだ。

そんな“禁断の新手法”を駆使しながら、 2人は完璧な嘘によって未解決となっている事件の裏に潜む、 究極の黒幕を追い詰めていくのだが…!?


人間誰しもが持つ<表と裏の顔>を掘り下げ、 濃密な人間ドラマとしても心を揺さぶり続ける


殺人事件などで、真相がわからず、物的証拠が無いまま、未解決になってしまっている事件を、再調査します。

司法取引というのは、再調査しても、やはり証拠が得られず、検察側が容疑者を起訴できない場合、事件の関係者(共犯者)に真実を語らせ、証言させ、真の犯人を告訴するために、共犯者の罪を軽くする、もしくは不問にしてしまうというもの。

早い話、「あなたのことは無罪にしてあげるから、本当のことを証言なさい」と、共犯者に取引を持ちかけ、主犯だけでも逮捕するわけです。

そんな自分の人生と他人の人生を天秤にかける極限状態での交渉が行われます。



サクサクとストーリーが展開して、非常に観やすいです。

その割りに結構どんでん返しもあり、何しろ、いかに、何をネタに共犯者に取引を持ちかけるかと言う、斬新な醍醐味があり、とても面白く観させてもらっています。

映像もまるで映画のように凝っており、映画「SP」を監督された波多野貴文さんらの映像センスが美しいです。

また「ストロベリーナイト」の音楽を担当された林ゆうきさんの音楽が、ドラマを盛り上げます。

一時期は露出度が多すぎたため、バッシングも多かった剛力さんも、役にはまっており、なにしろ非常に個性が強い弁護士役の渡部さんの(ある意味いつもの)嫌味なくらい癖のある演技が、クセなります。
「ケイゾク」のような、コミカルなやり取りはありません。全編シリアスモードです。念のため。

しかし、観た後の後味はあまりすっきりとは行きません。
それはドラマの作りが悪いわけではなく、扱っているテーマが白黒はっきりした「勧善懲悪」ではなく、
事件の関係者にまるで悪魔のごとく「君は無罪にしてあげるから、真犯人の事を密告しなさいよ」とそそのかすようなものだから、
観ている方は、こいつは無罪にしちゃっても良いのかよ?みたいな気持ちになるからです。

正義を重んじる剛力さんも同じ事を思うようで、言わば剛力さん的な天使の方に感情移入してしまうように作られているからなのですね。

しかし、回が進むにつれ、剛力さんも、そして私たちも段々物の見方が変わって、何が善で何が悪か?と言う、固定観念が曖昧になって行きます。

回によっては、「遺留捜査官」を彷彿とさせる、
「悪い人かと思っていたら、本当は被害者であり、その残された証拠から、誠実に家族を思う良い人であった」
なんて、ほろっとする良い話もあったりして、飽きさせません。

「人は表の顔は良い人でも、裏では腹黒い」と言う定番の話が、逆に、裏でも本当に良い人だったというお話なわけです。


悪魔のようなささやきで、取引を持ちかけると書きましたが、言い方を変えると
人が抱えている、心の底に隠しておいた「真実」をいかに引き出すか
を描いたドラマとも言えるでしょう。

しかし、真実を引き出しておきながら、実際逮捕されるのは一人の主犯だけで、司法取引に応じた悪者は罪には問われなくなります。

はっきりと割り切れない現実に、なんとか折り合いをつけなくてはならない、
白でもない、黒でもない、グレーな世界
で妥協しなければならない不条理な現実が描かれます。

実際私たちが生きている現実の世界は、不条理に満ちており、大変グレーな世界ではないかと思います。



罪が許される条件さえ揃えば、本当は肩に乗った「重い荷物」を降ろしてしまいたいと思うのは人情かと思います。

自分の隠している「罪」を、人に話してしまって、それで許されるものなら、許されたい。

誰にとっても、「話す=放す」という解放への救済だったりするのではないでしょうか?

キリスト教会における「懺悔室」も、良く出来たシステムではないかと思ったりします。

ドラマに出てくる
「人はなぜウソを突くと思う?それは守りたいものがあるからだ!」
というセリフが印象に残ります。





急に話が変わりますが、女性にだって性欲があるものです。

しかし、多くの日本の女性は「貞淑」「清楚」である事などの倫理観が求められているものですから、なかなか性欲を満足させたいと言う欲求があっても、それを表現できません。

例え初めて会った男性に「会ってその日に肉体関係を持ちたい」という欲求が沸いたとしても、なかなかそれを叶えるのはハードルが高いようなことをお聞きします。

ですが、その日にHしちゃっても仕方ないと、許されるような条件さえ揃えば、その条件を理由にしてHしてしまうこともあるそうです。
つまり免罪符が必要なのですね。


もう終電が無くなったから

ものすごく男性にHしたいと頼まれたから

すごくお酒を飲んで盛り上がってしまったから

表面的な倫理観を破るためには、
「だって私が悪いんじゃないもーん。○○が悪かったんだからしょうがないじゃん」
と言う、例えウソでもいいから、自分が許される理由が必要なのです。

それだけ自分は罪人にはなりたくないのですね。

もし相手が「イケメン」だったとしたら、「イケメンだったら仕方ないよね。私が悪いんじゃないよね」と女性全般からも許されるのではないかと言う暗黙の了解みたいな心情もあるのかも知れません。

そうした意味では男性側にとっては「イケメン」であることは、得な事かも知れませんね。






恋人同士が別れ話をする時、相手をフラなくてはならない時、その理由として相手が
「それじゃ、付き合えなくなっても仕方ないよね」
と納得するような理由を考えて告げていたりするものです。

その理由が真実の時もあれば、ウソを言う時もあるかも知れません。なるべく相手を傷つけてしまうような事は言わないでしょう。

それは言い方を変えれば、人を傷つけてしまうような「自分が悪者になりたくない」という潜在意識があるかも知れません。

自分も相手も納得が出来て、上手く別れられれば良いので、何も本当の理由を伝える必要はないのです。


こうした日常的な現実との折り合いの付け方って、このドラマの「司法取引」と似ていると思いませんか?

続く

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