- 上津原 章
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
- 山口県
- ファイナンシャルプランナー
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0820-24-1240
対象:家計・ライフプラン
アベノミクスという言葉がいわれて2年経ちます。
安倍内閣は株価を気にする内閣だと就任当初から感じます。ただ、経済状況が実際どのように変わったかは、日本円ではなく米ドルからの視点で見た方がよいようです。
昨年は日経平均が15000円の時期がありました。1ドル=100円だったとすると、ドル建ての価値は150ドルです。ところが、日経平均が好調な値動きによって18000円になったとしても、1ドル=120円だったら、ドル建ての価値は150ドルにしかすぎません。
このような時、日本人からすれば、日経平均が上がって使えるお金がふえたように感じます。それが景気の好転につながっているのでしょう。ところが、アメリカ人から見れば何一つ変わっていないように見えます。
アベノミクスの恩恵を受けるには
日本人の金融資産のうち、債券や株式、投資信託で運用している割合は16.8%と言われます。(平成25年度金融広報中央委員会調査) 金融資産に対する割合ですから、実際に運用をされている方の割合はもっと少ないでしょう。
アベノミクスの恩恵を受けていないという声がよく聞かれます。 「急激な円安によって、モノの値段が上がった。」 「給料が上がったのは一部の企業だけで、私たちの手取りは変わらない。」といったことです。事実ですが、預貯金だけでお金をふやしていると、時としてそのような結果も受け入れなければならないのでしょう。
これからは、勤勉に働いてお金を貯めると同時に、元本が上下するリスクも覚悟で積極的に攻めて守ることも必要なのではないでしょうか。一度にまとまったお金をリスクにさらす必要もありませんが、皆さん一人一人に合った方法で少しずつリスクをとることは考えられてもよいのでしょうか。
資産運用の意義は
ニュースレターみかん通信を毎月発行していますが、10年前の創刊時からの思いは、「いかにしてインフレなどの不確実なことから読者の皆様を守るか」です。
ここひと月余りの急激な為替の円安をみるにつけ、資産運用は、儲けることが目的なのではなく、家族を守るため、自分のやりたいことができるようにするためなど、生活を守っていくために必要なことだと感じます。お金を守るためのパートナーを持つことを、皆さんも考えてみませんか。
このコラムの執筆専門家
- 上津原 章
- (山口県 / ファイナンシャルプランナー)
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
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「上津原マネークリニック」という名前には、お金の無理やストレスのない「健やかな」暮らしを応援したい、という思いがこもっています。お客様の「ライフプラン設計」を第一に、また「長いお付き合いを」と考え顧問スタイルでライフプランを提案します。
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