感謝しすぎて悪いことが起こることはなく、足らずに悪いことは起きる

良いこと、悪いこと。

それは、自分を軸にした単なる結果の受け止め方ではありますが、

人を巻き込んだ場合は、そうとは言い切れないかもしれません。

誰にとっても都合が悪いこと=悪いこと

と、定義して今日はコラムを書きますね。

悪いことが起きる環境は、もちろん、多くの場合において予期しなかったと、

皆さん、おっしゃいます。

いわゆる想定外のできことであるととらえるようです。

おそらく、その方が、自己納得しやすいからのことでしょう。

しかし、日本人は、因果応報という言葉も知っているはずです。

自分の過去の行いが、現在の自分の結果を引き起こすということは、

なにがしらから経験があることでしょう。

多くの企業の研修や、人材育成に係わらせていただく中で、

痛切に感じることがあります。

それは、悪いことが起きる前には、

感謝がなくなる

という現実です。

ありがとうという言葉が聞こえてこなくなるわけです。

痛いことを言われて、お礼が言える人は、世の中には多くはいませんが、

順調・安定な経営ができるトップや、それをさせるリーダーは、

耳に心地が良いことを言われて、ありがとうございますとおっしゃいますが、

耳障りなことを言われたときほど、こころの奥底からありがとうの言葉を引き出して、

感謝をお伝えになります。

悪いことが重なれば、そこで人間は成長するからね。

続いてもいいんだよ。

ただね、悪いことばかりが続くとね。

社員の元気がなくなっちゃうからね。

私たちは、早急に対策を打たなければならないんだよね。

どこが間違いの原因か、思い当たることがあれば指摘してくれると助かるよ。

ありがとう。言いづらいことを言わせたね。

と。

小さくうなづきながら、ご自身が把握している情報や、状況の悪い部分を確認し、

ご自分に言い聞かせられるように、決意を言葉にして

伝えてくださることがあります。

もし、今皆さんの周りに起きることが、悪いことならば。

せめて、今日だけでも、ありがとうと、いっぱい感謝をしてみてはいかがでしょうか？

明日の朝には、ほんの少しだけかもしれませんが、

心が緩んで、笑っていることに気づくことになるでしょう。

そうしたら。事態は、必ず好転します。