新人店長は「リストに基づいて準備」をしよう

「ああ～明日からのイベント、大丈夫でしょうか？上手く行くかな？売れなかったらどうしよう？私って、どれだけ準備しても不安なんです。」

イベントやキャンペーンを前にして、不安で、不安でしかたがないとオロオロしている店長がいました。彼女は、大きなイベントの前には必ずこう言うことを言い始めます。

そんな彼女に私は次のように尋ねました。
「なるほど、不安なんだね。ところで、どんな準備をしたのかな？何かチェックリストのようなものはありますか？」

ところが彼女は、
「いえ、そんなリストなどはありません。もう何回もやっているイベントだし、頭の中には入っていますから。」

おいおい、こらこら・・・私は、呆れてしまいました。
彼女に限らず、イベントやプレゼンテーションの直前に、もの凄く不安になってオロオロドキドキしている人はたくさんいます。実は、そんな人の中には、十分に検討されたチェックリストを作成して、何が出来ていて何がまだ不足しているのか？何が未完成なのか？を正確に把握していない人が少なくないのです。

準備不足が心配ならば、具体的に何が出来ていて何が出来ていないのかをチェックリストに基づいて確認するのは、ビジネスの基本です。ところが、不安を言う人に限って、基本を無視していることが多いのです。

厳しい言い方ですが、準備を終えたのならば、腹をくくるしかありません。もしも、ドシッと構えられないのならば、直前まで準備をし続ければよいのです。しかし、チェックリストがないとどんな準備をしたのか、していないのはどれなのかがわからない。だから不安になるのです。イベントなどの準備チェックリストを作成するときの基本はこうです。

１）「ここまで準備する」と事前に決めてチェックリストを作成し100％実施する。
２）「どこまで準備したらどう言うことには対応可能か？」を確認しておく。
３）「想定外」はどこから先なのか？を明確にしておく。

もしも、想定外のことが起こったら、それは、自分の経験とスタッフの経験をフルに活用して、必至で乗りきるしかありません。なので、出来るだけ多くのケースを想定しておくのです。しかし、「想定内」でドタバタしたら完全な「準備不足」です。そう言うことが起こらないように、想定の基準を出来るだけ高めておき、さらに「準備が100％の状態」とはどう言うことかがわかるチェックリストを作成して実行するのです。

さて、冒頭の店長ですが、私にしこたま叱られた後、しぶしぶ、イベント為のチェックリストを作成しました。すると、当日に使用する予定の資材の手配が漏れていたことに気がつきました。あわてて、スタッフで手分けでしてその資材を集めたので、当日はトラブルになることはありませんでしたが、もしもそれがないままでイベントをしていたら、と思うとゾッとするような漏れでした。

このブログでもよくお話ししていますが、店長は、ひとりで全部する必要は無いのです。と言うか、ひとりで全部するのではなく、スタッフに任せ、その結果、スタッフを育て、さらにスタッフと一丸となって取り組むことで、チームと個人をレベルアップさせていくのが仕事なのです。

さて、あなたの次のイベントは準備万端ですか？
そのチェックリストには漏れはありませんか？
チェックリスト自体も、あなただけでは無くスタッフと一緒に作成していますか？
イベントだけでなく人材育成も見据えることできっとあなたのレベルのアップすることでしょう。
顔晴れ～！