サービス業や飲食業などは、1年で3割近い店舗がなくなるとも言われます。ただ、専門に調査している機関はなく、税務署へ開業届だけのネットショップなどでは、1年間に半数以上が廃業しています。店舗を構えて起業するビジネスでは、しっかりマーケティングをするためそう簡単には止めません。
ここには数字のマジックがあります。ネットショップでの開業も、ショッピングセンターにテナントとして入居する大掛かりの開業も、数字上では同じ1店にカウントされます。その背景にあるリアルの大型店とネットショップとでは、初期投資額や雇用する従業員の数、月次の売上高などで、月とすっぽんほどの差があります。
また長いこと、経済成長率(GDP)がほとんど増えないわが国では、経済のパイがほぼ同じですから、スマホなどの通信費が増えている分、他の市場での売上高は減少しています。学習塾を開業しますと、既存の塾との間で生徒の取り合いをしなくてはなりません。一方で起業に成功した塾がありますと、他方には経営の苦しくなっている塾があるはずです。
決して、誰もが成功する市場などはありません。この市場原理は、競馬のようなギャンブルであろうと、ネットオークションであろうと、ビジネスであろうと同じです。儲かったと喜んでいる人がいるなら、絶対に損をして嘆いている人が同じだけいます。起業をする以上は、この競争の中で勝ち抜くことが必要です。
そのためには、他の経営者や起業家が未だに気付いていない、お客さんに喜ばれる仕組みを考えること。お客さんが求めているモノを、いち早く探すことです。ビジネスにおいては、このカラクリに気付いた人が成功する人です。決して、他の人と同じことをしていては、この成功に近づくことができません。
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