女子フィギュアスケートの浅田真央選手に、「失敗したくて失敗したわけじゃない」「私は何とも思っていない。たぶん、森さんも発言を少し後悔しているのでは・・」と名指しされた森喜朗元首相は、とても後味の悪い思いをしていることでしょう。
元首相ともなると、どんな場面でも恥をかくことはほとんどありません。しかも政治家の習い性で、講演で話すときは少しでも聴取者に受け、会場の笑いを取ろうとします。現在の自分が、東京オリンピック組織委員会委員長であることを忘れ、評論家気分で競技結果を論評しては大恥の種になります。
森元首相ばかりでありません。一般的に、分別のある年代になりますと、ほとんど誰も注意をしてくれることがなくなります。そのため、「誰もが同じ思いをしている」とか、「みんなに受け入れられた」と思いがちですが、実際に違っていることがほとんどです。
その結果、いきなり周りに人が来なくなったり、誰も話をしてくれないことが起こります。企業経営者の場合などは、お客さんが激減したり、従業員が多数辞めるといった、経営に直結する影響を受けることになります。ほとんど悪儀はないのですが、誰にも恥を指摘されることがない分、企業倒産のような大恥になって返ってきます。
起業のとき、若い人の場合は細かい点まで注意する人も多く、傲慢にさえならなければ大恥には至りません。中高年の起業は、当人の思い込みも激しく、そのうえ注意する人もいませんから、大きな失敗につながるケースが多いです。森元首相に似たような立場になりたくないなら、人の意見を聞く自分なりの方法を考えるとよいです。
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