これまでビジネスで成功した多くの人の話を聞いていて、経営者が起業前に考えた起業スタイルだけで成功した人はほとんどいません。大半の人は、お客さんとニーズを聞いて変更しています。独自のビジネススタイルと言っても、どこかでお客さんの声を聞いて、それを独自スタイルに変えた人がほとんどです。
問題は、お客さんの「何気ない一言」をどのように聞くか。接客する従業員は、常にお客さんと対面していますが、このような声に聞く耳を持つ人は少数で、ほとんどの人は聞き逃します。問題意識がないということでしょうが、会社自体にも、お客さんニーズを聞く仕組みがない会社がほとんどです。
そのため、最初に一人で会社を立ち上げたときから、この仕組みを考えておく必要があります。ここで大切なのが従業員教育をどのように行うか。例え、一人しかいない従業員でも、真面目に教育体制を作り上げていかないと、「何気ない一言」はいつまでも聞けません。
また、「何気ない一言」と言いましても、その一言の裏には何十、何百もの同じような声があります。お客さんニーズとは、お客さんの要望ですから、聞いていますといくらでもあります。それらを精査し、実際に試してもみて、繰り返していく中に大変な鉱脈があります。
それこそ、あなたのビジネスの成功、失敗を決めるかもしれない「何気ない一言」ですから、そんな簡単なことではありません。このくらい研究熱心に仕事に取り組んでいますと、ビジネスの女神は間違いなく微笑みます。お客さんニーズにどう網を掛けるか、あなたの力量が試されます。
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