できることは、起業のリスクを極力減らすこと。実は、中堅・大手企業が新規事業を始める際には、既にリスクを減らす手法は導入している会社が多くあります。それは、起業の本質に関わってくる話ですが、お客さんが新規事業の商品やサービスを支持してくれるかどうか、事前に聞くプレマーケティングを導入することです。
初めて起業する多くの人の場合は、直接お客さんには聞くことなく、自分の判断で売れるかどうかを決めてしまいます。これでは、失敗する確率を減らすことはできません。お金を出して買ってくれるのはあくまでもお客さん。そのため、お客さんに購入意欲の有無や問題点を指摘してもらうしかないです。
もう一つ、失敗しない方法は、起業する前にあらかじめ撤退するポイントを決めておくことです。開業時の投資額に対し、一定の期限に黒字化することが難しいときには、閉店するといった具合に決めます。この方法は、大手企業が新規事業をスタートさせるときに採用することが多いです。
わたしは初めて起業する人によく言いますが、1度切りの起業でそれが大成功するなど、10枚買った宝くじで1等を当てるに等しい出来事。通常は、2、3度は起業と閉店を繰り返してビジネスを学び、その中で起業を成功させていくのが常識的起業方法です。いきなり成功はありえませんし、この後に問題が起こります。
1度切りの起業で成功するのが奇跡的なことなら、その後のビジネス環境の変化に、簡単に対応することができることも奇跡です。最初は上手くいっても、その後の時間の中では、変化するお客さんニーズや経済環境に対応することも大変な問題です。長期間経営することが難しい原因がここにあります。
【一言】
起業は難しいものです。企業経営は、続けるのはもっと難しいです。決して、誰にでもできるとは思わないことです。わたしが相談に乗った経営者の人たちも、皆さん苦労をしています。ただ、頑張った結果、お客さんや従業員の人たちから喜んでもらえると、ますますやる気が沸きます。今度、起業経験を重ねるため、バーチャル起業、仮想起業のようなことを実施するため準備を行っています。
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