- 杉浦 恵祐
- 株式会社OSP 代表取締役
- 愛知県
- ファイナンシャルプランナー
対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
今日(25年11月28日)、日経平均株価の終値が約6年ぶりの高値となりました。
年内の10.147%(復興特別所得税含む)の軽減税率のうちに、含み益の出ている株式を売却して利益を確定したいけれど、その株式は今後も持ち続けたいという方も多いでしょう。その場合、いったん売却するけれど、すぐに買い戻す手法がとられることが多いです。
ところが、特定口座で行う場合は、同じ日に売りと買いの取引を行うと、実際の売り買いの順序に関係なく、先に買付けがあり、その日の最後に売却があったものとして譲渡損益の計算が行われるので、意図した取得価格の引き上げができません。
取得価格500円の株を特定口座で1,000株保有
↓
1株750円で1,000株全部売却
↓
その後すぐに(同一日に)1株750円で1,000株買い戻し
↓
この結果、特定口座内の1,000株の取得価格は、750円ではなく、{(1,000株×500円)+(1,000株)×750円}÷2,000株=625円とされる。
取得価格が実際に買い戻す価格にならないのであれば、売買手数料と税金を払ってまで行う意味が全くありません。これを避けるためには、売却した翌日以降に買い戻しを行うか、売却した口座とは異なる口座(同じ証券会社の一般口座か違う証券会社の口座)で行う必要があります。
ただし、これは特定口座特有の問題です。一般口座での売買については、売り→買いの順番に計算を行いますので、このような問題は生じません。
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