あなたの機能を生かす起業の業種探し - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年05月03日更新

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あなたの機能を生かす起業の業種探し

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 キリンは5月、社屋を東京・中野のオフィスビル「中野セントラルパークサウス」に移転しました。これまで、事業部やグループ会社が12カ所に点在していたのを、中野の新社屋一カ所に統合です。その上で、従来の会社別にフロアーを分ける方法を改め、機能別のフロアー利用を採用しています。

 20階を例にしますと、キリンビールとメルシャン、キリンビバの3社の営業部門とマーケティング部の人が机を並べています。この方法の根底にあるのは、会社組織を優先するのではなく、グループ各社の機能を重視する考え方です。多分、その先にあるのは、お客さんニーズにいかに応えるかと言った発想です。

 この発想を、起業するときのビジネス探しに利用できないか、以前から考えていました。従来は、まず参入する業種を決めることろから始めていました。電子部品製造とか、居酒屋、食品販売、リサイクル店などと言った、行政の業種別分類を基本ベースにして業種を決めていると思います。

 ところが、実際に起業する人が考えているのは、得意の調理で起業することであったり、営業を生かすことであったり、企画の作成であったり、業種には収まらない人が大勢います。それを無理やり業種に押し込めようとしますから、起業業種のミスマッチが起こっているように思います。

 現在は、電子部品製造の会社が、医療機器製造を行ったり、食品加工機械を作る時代です。一つの基本技術を活用して、色んな業種分野に参入することが可能になっています。そのくらいの柔軟性がないと、製品寿命が短くなっている現在、ビジネスを続けることはできない時代でもあります。

 起業するときの業種探しでは、あなたが得意とする最適機能を第一に考え、そこから業種を考える方法があります。キリンの組織のフロアー割りは、大企業がお客さんニーズに応えようとするための最適機能を考えたもの。この考え方を、起業の業種探しも利用しない手はありません。

【一言】
 起業がしたいいけれど、どんな業種で起業を考えるとよいのか、悩んでいる人はとても多いです。人間、どうしても、これまでに経験したことしか候補としては思い浮かびません。実際には、その候補の何十倍以上のビジネスがあります。そこにはお客さんもいるはずです。もっと広い視野で、機能を生かした業種探しをしてください。起業探しの相談はこちらです。

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