■これからの仲介業者に必要な能力

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きねや不動産株式会社、不動産コンサルタントの楯岡です。


レインズやポータルサイトなどによって、

物件の情報が広く流通するようになりました。

インターネット上で気軽に物件探しが出来るし、

不動産会社による囲い込みが全くないとは言えませんが、

どこの不動産会社もレインズに登録されている物件であれば、

紹介することが出来ます。


もちろん、一部消費者に知られることのない、

未公開情報はありますが、


未公開＝優良物件


という訳ではありません。

つまり物件の情報は不動産業者だけのものではないということです。


その情報量は日々どんどん増えています。

ちょっと前までは、

ネット上に物件の写真が2，3点掲載されているだけのものがほとんどだったのに、

いまや室内だけではなく、外観をはじめ駅やその周辺の写真も合わせると、

軽く20枚、30枚と掲載されているものが多数を占めるようになりました。

さらに最近は動画を掲載するところも増えていて、

わざわざ不動産会社に行かなくても、

かなり物件を絞り込めるようになりました。


不動産業者にとって物件情報は商売のネタであり、

今までは独占的に扱えていました。

情報を提供するだけで商売が成り立っていたのです。


ところが上記のように、

いまや消費者との情報格差はほとんどなくなり、

情報を右から左へ流すだけでは成り立たなくなりました。

物件とお客さんを結びつける仲介という業務は、

存在意義が段々と薄くなくなってきているともいえます。


ただ薄くなってきているとはいっても、

不動産を「売りたい」「買いたい」と考えているお客さんがゼロではありません。

仲介という仕事がなくなることはありえません。


しかし、誰でも気軽に物件を探せるようになった時代。

物件ありきで不動産会社は選ばれなくなり、

不動産会社探しがより重要となってきましたし、

今後こうした傾向はさらに強くなっていくはずです。


お客さんに選んでもらえる不動産会社、営業マンになっていくには、

今までの「仲介」営業マンに求められていた能力だけでは、

選ばれることはないでしょう。

ではどういう能力がより必要になってくるかというと、


「不動産の調査能力」

「取引や不動産のことについて分かりやすく説明する能力」


この2点。

こうした能力を、

仲介業務を行う我々は日々磨いていくことが重要だと思います。

これから取引に臨もうとするみなさんは、

こうした視点で不動産会社や担当者を選んでみたらいかがでしょうか？


お客さんとの会話をするなかで、

こうしたことを改めて痛感した夏の日の夕方。


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