光熱費は温度を上げる方が安いのですが、断熱対策となると冬の寒さ対策と同義語になります。
新築工事であれば、仕上げ材を貼る前に断熱材を仕込むだけで、断熱化工事は出来ますが、リフォーム工事で断熱となると仕上げてある壁を一旦はがして断熱材を充填し、その後再度仕上げ材で壁を覆う工事になります。
壁を剥がして同じ壁を復旧するのが勿体無いと考えるのであれば、セルロースファイバーによる断熱材吹き込み工法も考えられます。壁に僅かな穴を開けてそこからセルロースファイバーを吹き込んで断熱層を形成するのです。少しの壁補修で済み、部屋も汚れません。
欠点はグラスウールの5〜6倍はする値段の高さです。費用面でのメリットは出ませんが、家具の移動や住みながら改修工事をしたい方にとっては良い方法でしょう。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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