大学生へ向けてのレクチャーで話したことの続きは、
ちょいとお休みして、
先日ふと、知人が話してくれたことを思い出したので、
その話しを。
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子どもの頃に論語なんかを、
意味が分からなくても、小学校で暗唱させられて、
あれって、大人になってから
やっぱり良かったなと思うんですよね。
最近の教育にはなくなっちゃったけど。
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というようなことを、
Kさんが、おっしゃってました。
Mさんと私と3人でお昼ごはん食べたときに。
意味が分からずとも、
繰り返し読んで、本を丸ごと暗記するのを、
『素読』というらしいですね、
私は最近知りました。
スゴい人になると、
例えば百科事典を丸ごと暗記して、
あとはその知識から引き出しながら
自分の研究に没頭する学者というのが、
いるとか、いないとか。
最近、幼い頃に見ていたテレビアニメの主題歌が、
頭の中で鳴っているのに気がつくことが、
何度かあったんです。
なにか脈絡があったわけでもなく、
朝起きると鳴ってた、とか。
幼い頃に刻まれた、
脳の深い深いところの記憶って、
おじさんになってからも、
突然おもてに現れるようなことがあるんですね。
樹木の年輪の中心みたいなものかもしれません。
外観として現れているの外側のゴツいところ。
でも若木の記憶は無くなったわけではなく、
芯にはしっかりあるのですね。
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昨日は風呂に入りリラックスしたとき、
頭の中で、懐かしいアニメの主題歌が
「♪ゆけージーセブーン、トライダージセブンー、
おまえはー、うちゅうのー、ムテキロボぉ〜」
と鳴りはじめて、
あぁ…これが論語とかだったら、
生き方の補正にふと気付くヒントになったんだろうなぁ…
Kさんが言ってたのは、
こういうことだったかぁ
と思い出したのです。
なるほど、
意味が分からなくても丸暗記させておくっていうのは、
祖父母が死に、親が離れ、
ひとりになってからでも、
引き出して活かすことができる、
脳の深く深く冒されないところへ
埋込んでもらった本当の財産、人生の虎の巻
なのかもしれませんね。
ウチの娘にも
なにか素読させておこうかな。
まずは私が論語を読んでみるところから、ですね。
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(このあとKさんからお返事をいただき)
『修身』の教科書、
そうそう、Kさんはそれもおっしゃってました。
検索してみると、
修身の事がまとめてあるという本がありました。
読んでみます。
修身の教科書 小池 松次 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4763196553
偶然ですが同じ著者の
餓死迫る日本 という本は読んだことがあります。
http://www.amazon.co.jp/dp/4054038220
これは我が家の「人へ貸したい本」ナンバーワン。
日本の食料自給の危うさから、世界情勢の危うさなどを、データで徹底的に裏付けながら、
いまの私達の暮らしが、いかに幻影か、よくわかる本です。
ところでKさん、頭の中で松田聖子が止まらないって、
それじゃ、ムテキロボと大差ないじゃないですか。。
このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう
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