- 寺岡 孝
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
- 東京都
- お金と住まいの専門家
-
03-6202-7622
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
■晩婚化と住宅ローン
前回の事例のつづき。
4,500万円の住宅ローンは25年後、残債額は約1,230万円。
この額は多いか少ないかは個々人の状況による。
住宅購入をした頃、子どもさんの年齢は3歳。
この子が大学を卒業するまでの期間は順調にいって19年かかる。
大学卒業時の夫の年齢は59歳。
いまの時代では定年の時期と重なる。
つまり、その年齢まで子どもの教育費とローン返済で家計を圧迫。
老後のための貯蓄ができ難い、ライフプランになりやすいことがわかる。
夫婦は結婚後、住宅ローンの返済や子どもの教育資金調達に追われる。
特に、教育資金は進路方向によっては大きな資金が必要になる。
また、第二子の誕生となれば、ますます教育資金が多くなる。
そのため、定年後の老後資金の貯蓄が、就労中にでき難い状況に陥る。
退職金はローンの残債の返済に回り、下手すれば退職金は手元に残らない可能性もあるだろう。
大きな出資のタイミングが重なると、定年後の家計は赤字になってしまうのである。
結婚や出産が遅かった場合、夫の定年後に子どもの教育費のピークがきたり、住宅ローンの支払いがまだ終わらないという可能性はあることを理解しておくべきでしょう。
住宅が欲しいがために高額なローンを組むとなれば、綿密な計画が必要である。
夫婦の収入合算でローンを組めば買えると思いがちだが、20年後等々、将来の状況をよく想定しておくことだろう。
住宅を売る側は買える方法を探す。
しかし、買う側はローンが返せる、しかも長期間、家計の圧迫のない資金計画をたてることである。
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このコラムの執筆専門家
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