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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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ガン・難病患者が順番待ちの玉川温泉・・臨床効果のヒミツは強酸性泉+α

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  1. 心と体・医療健康
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(続き)・・6月4日(火)の新聞に「先週1週間の熱中症搬送者数230人」との記事がありました。5月27日から6月2日の1週間に、全国で230人もの方々が熱中症の症状に見舞われ、救急車で病院に運ばれたというのです。

九州から関東地方にかけては5月末に相次いで梅雨入りしましたが、一時期を除いて「梅雨らしくない」日が続いています。ずいぶん早い梅雨入りだと感じましたが、例年よりもむしろ降雨量がたいへん少なく、30℃近くまで気温が上昇する日が少なくありません。「本当に梅雨入りしたのか?」などという疑問の声も聞こえてきます。

 

ところでここ数年は猛暑の年が続き、夏には熱中症にかかる方が例年たいへん多くなっています。熱中症の発生件数は、暑い盛りの7月から8月にかけての時期が最も多いのですが、急に暑くなってくる6月や、まださほど暑くない5月にも、かなりの数の熱中症患者が発生しています。初夏や梅雨の時期にも油断は禁物なのです。

真夏を前にしたこの時期に、なぜ熱中症が頻発するのでしょうか。それは一つには、暑さにまだ「慣れていない」ことが原因として考えられます。例えば暑い所で我々は「汗」をかいて熱を発散させようとしますが、まださほど暑くない時期には、この汗をかいて熱を発散させる機能が充分に働かず、熱が体内に籠もってしまい、熱中症の発症につながりやすいのです。

 

熱中症対策としては一般に、水分を充分に摂ること、屋外では帽子をかぶり直射日光をなるべく避けること、充分な休養や睡眠を確保することなどが推奨されています。真夏の暑い時期にはまさにその通りですし、まださほど暑くない時期にも当てはまることなのですが、この時期にこそ取り組んでおきたいことが他にあります。

それはむしろ積極的に、暑さに体を「慣らす」ことです。体からの熱の産生を促し、汗をかいて熱を発散する能力を、まだそれほど暑くない時期に向上させておくのです。そうすると本格的に暑くなってから、スムーズに良質な汗をかいて熱を発散させることができるようになります。

具体的には、有酸素運動を含む適度な運動をする、39℃前後の温めの湯に半身浴でゆったりと浸かる、手足が冷える人は手湯や足湯をする、体が温まる食べ物、例えばショウガなどを積極的に摂る、などの取り組みが挙げられます。本当に暑くなる前の梅雨時にこそ、熱中症対策に取り組みましょう。

 

 

私の経営する「蒲田よしのクリニック」では、毎日20人前後の方々がラドン浴に取り組まれていますが、その中には秋田県の「玉川温泉」や、その近隣にあるラドン浴施設で湯治をしていた、という方々が何人かいらっしゃいます。

多くは東京や神奈川など首都圏在住の方々ですが、一定期間にわたり玉川温泉で湯治を続けた後、地元でラドン浴を受けられる施設を探した末に、私のクリニックを探し当てて来院されたという経緯があります。

 

玉川温泉は八幡平のふもとにある鄙びた温泉ですが、全国からガン患者や各種難病患者を含め、大勢の方が集まっています。温泉に隣接した宿泊施設は希望日の半年前から予約受付を開始しますが、その受付開始直後に満室になってしまうことがあるほどの人気ぶりです。

私も以前、玉川温泉に出かけたことがありますが、本当にたくさんの方が湯治に取り組まれていました。温浴をする小屋がいくつかあり、どれも順番待ちの列ができている程です。駐車場にとめてある車のナンバーも全国区で、地元の秋田県より関東圏のナンバーの方が多いくらいでした。

 

湯治に来ている方々の大半は病気の治療目的であり、最も多い病気は圧倒的に「ガン」です。その他リウマチやパーキンソン病、潰瘍性大腸炎、うつ病、難治性のめまい、アトピー、喘息、慢性肝炎、脳卒中、心臓病など、実にたくさんの病気の方々が来られています。

私たちが食堂で一緒になった方は、栃木県から定期的に来ているというリウマチの方で、玉川へ来ると関節の痛みが本当に楽になると喜んでおられました。中には車椅子の方や、両脇を担がれて移動している方もおられます。

例えばガンの方は、病院で治療中という方、病院から見放されたような方、逆に病院の治療を拒否してきた方など、その事情は様々です。ガン以外の方も含めて、病院で提供される「西洋医学」とは異なる何かを求めて玉川まで来ている、というストーリーがあるのです。

 

それでは玉川温泉は、果たしてガンなどの病気に本当に効果があるのでしょうか。玉川温泉自体は病院ではないので、はっきりした統計はないのですが、進行ガンや末期ガンと言われた方々が、玉川温泉で湯治をしたことで病状が好転した、あるいはガンが著明に縮小した、という驚くべき効果を挙げた事例には事欠きません。

ただ公平を期していうと、ガンの方は抗がん剤や手術、あるいは高濃度ビタミンC点滴や様々なサプリメントなどを併用していることが多く、仮に病状が良くなったとしても、果たしてそれが玉川温泉の治療効果かどうか、直ちに断定はできないものです。大規模な臨床試験はまだ行なわれておらず、治療効果の評価はまさにこれからです。

 

もし玉川温泉に優れた治療効果があるとすれば、それは具体的には温泉のどのような要素によるのでしょうか。玉川温泉の泉質は「強酸性泉」で、pH1.2というかなりの酸性です。源泉に入ると皮膚がピリピリと痛いくらいです。

その影響もあり、湯治を始めた人の中には、あちこちに湿疹が現れる人が少なくありません。俗に「玉川湿疹」などと称しています。湯治を続けていると自然に消えますが、これは効果が現れる前の、一種の好転反応と考えられています。

 

玉川温泉の臨床的効果は温泉そのものにもありますが、実はもっと玉川温泉らしい、効能がより優れている要素があります。それは「ラドン温浴」です・・(続く)

 

蒲田よしのクリニック(内科)
吉野 真人
〒144-0052 東京都大田区蒲田5-27-10 蒲田TKビル1階
Tel : 03-6424-7071 FAX : 03-6424-7072
http://www.kamata-yoshino-clinic.com/ (公式HP)
http://www.yoshino-radon.com/ (ガン専門HP)

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