本当に駄目な家とは・・。

それってどうよと思う家・・９

それってどうよと勝手に思ってる家について勝手なことを述べて参りました。

実は・・

これは、全て私が勝手に思ってるだけの話です。

勝手に思ってるだけですのでまったく正しい話なんかではありません。

人によってその感じ方は千差万別で・・

その人がそれで良いと思えばそれは正しいことになります。

落ちて怪我をしようが・・

人から家の中を覗かれようが・・

維持費がめちゃくちゃかかろうが・・

冗談みたいに住みにくかろうが・・

そんなことは自己責任・・

その人が望んでそうしたことなのですから。

ただ・・

たとえ法律上は違法などではなくても仮にも建築を志す者であれば絶対にやってはいけない・・

たとえお客様のご要望であっても断らなければならない・・

「それってどうよ？」

なことはたくさんあると思っています。

その筆頭は建物の構造のごまかし・・

あるいは構造の無視・・

考えている以上に世の中にはこの構造をごまかした建物が多いように感じています。

考えてみてください、もう皆さん忘れかけているかもしれませんが・・

あの姉歯事件、あれは構造をごまかしたことが、それこそ建築士という者の根底を覆すような大きな事件になりました。

なぜあの事件が大騒ぎになったのか・・

それは、ごまかした建物が大きなビルやマンションでたくさんあったからです。

受ける影響が非常に大きかった・・

小さな建物、建築をしている人間からすると住宅などはこの小さな建物に含まれます。

これは作っている人間だけではなく、その建物にかかわる法律や検査などについても同じように当てはまるのですが・・

何しろ年間に何十万という数の建物がこの国では建つのです。

その全てを隅から隅までチェックして検査することなど物理的に不可能です。

そこで建築士という資格を作り、小さな建物は建築士にその責任を負わせるようなっています。

つまり裏を返せば・・

建築士がいいと言えば本当は駄目な物でも建つということです。

雑誌にもてはやされるデザイン住宅、実は何も計算などしていません。

見た瞬間にわかります、これって本当は出来ない。

どこかの注文住宅や建て売り住宅、建築士は計算などしていません。

プレカット屋や材木屋に任せっきりです。

だって彼らは図面作成費しかもらっていません。

なんでこんなことになっているのでしょう？

姉歯事件を思い出してみてください。

実際に彼がごまかした建物で倒れたり壊れた建物など一つもありません。

問題が発覚した建物などひとつもない、それどころか広くて大きなマンションや建物が安価で手には入ってみなみなよろこんでいました。

どういうことでしょう？

建物は何十年かたった後、あるいは大地震や竜巻などにあったときに壊れるのであって・・

今は問題なくちゃんと建っているということ。

たとえ構造など無視した住宅であっても建ってしばらくは何の問題もなく快適に住めるのです。

これが構造の怖いところです。

完成後何十年間は住んでも何の問題もありません。

大きな地震が来ない限り・・

何十年後かに問題が続発します。

が、そのときには・・

もうその建築士も工務店もいません。

その本来責任をとらされるはずの人はとっくに辞めてもういないのです。

同じ建物を・・

こちらの建築士は出来ないと言い・・

あちらの建築士は簡単ですよと言う・・

どちらが良い建築士でしょう？

こういう場合・・

たいてい後者はごまかし屋・・

あるいは資格があるだけで何も知らない無知・・

さもなくばわざと知ろうとしない確信犯・・

法律上は審査をしてもらう必要がないだけのこと・・

本当は出来ないはずです。

何も考えず計算もせず、ただ適当に作るだけならどんなもんでも誰にでも出来ます。

ところがたいていの人はその時こう思います。

後者の建築士さんは優秀な人だ、いい人に出会えた・・

人は自分に都合がいいように考える物・・

そんな建築士が本当にいるのかって？

姉歯さんがいたじゃあないですか。

構造屋ですらいたのですから・・

意匠屋やデザイナーなら何をか言わんやです。

ま・・

私もその中の一人なんですが。

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