アメリカの不動産市況の目安の一つに「中間価格」というのがあります。
これは、全取引の物件の価格を最低額から最高額まで並べ、その真ん中にある価格を指すものです。
つまり、10件の取引があれば、中間価格は5件目と6軒目の間の価格となり、9件の取引があれば、5件目の価格が中間価格となります。
それに対し、「平均価格」というのは、全取引金額の合計を取引件数で割ってでる、文字通り平均の価格です。
しかし、平均価格を市況をみる目安とすると、突出して高額な物件が含まれていた場合、その物件価格に引っ張られて市場の動向を見極めることが難しくなることがあるため、アメリカでは「中間価格」が市場を示す指標として使われていることが多いです。
ホノルル不動産協会から2013年3月の中間価格が発表されました。これによると、
一戸建ての場合、昨年の3月が$625,000なのに対し、今年の3月は$640,000、つまり2.4%、中間価格がアップしました。
コンドミニアムの場合、$311,750から$346,700と11.2%のアップ、しかも販売件数は、昨年3月は338件だったのに対し、今年の3月は585件で、73.1%もアップしました。
今年に入ってホノルルの不動産市場は急速に展開しており、1日にしてオファーが複数入る物件、売主の希望売却価格よりも上回るオファーも今は稀ではありません。
この状況は2016年位まで続くものと予測されています。
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