- 中西 真人
- 株式会社M&R Consulting 代表取締役
- 東京都
- 研修講師
対象:ビジネススキル
- 吉武 利恵
- (人の印象の専門家)
- 牛山 恭範
- (ビジネススキル講師)
これから少しファシリテーションについて書いていきます。私が研修で行っているファシリテーションのスキルについて読む人の役に立てばと思っています。
最初に会議を始める際に「ゴール」を設定します。これが最も肝心なところなのですが、正しく理解されていないことも多いので、多少回りくどく解説します。まず、落としどころと間違える人がいるのですが、そうではありません。言い換えると、結論ではありません。ですから「○○の結論が得られる」という書き方をしません。したがって、目標でもありません。
では、何をゴールと呼んでいるかというと、「会議が終わった時の状態」を「○○な状態」というように記述します。例えば「結論が得られた状態」と言うように。
ここが大切なところですが「結論が得られた状態」と「○○の結論が得られる」では全く異なります。前者は、結論がどうなるかを示していません。
この違いは、会議を結論を通す場所と考えるか、参加者はの英知を集めて質の高い結論を得る場所と考えるか、という考え方の違いから生まれています。
私がファシリテーションを研修で伝えるときには、会議は集団の英知を結集する場所と位置づけています。
さらには、会議の目的はさまざまで、必ずしも結論を得るものばかりではありません。情報収集や意見交換が目的である会議も存在します。ですから、会議の目的に応じて、終了した時の状態を定義することになります。
ところで、なぜ会議のゴールを設定することが重要なのでしょうか?答えは次回に譲りたいと思います。
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