- 青沼 理
- 青沼建築工房(有) 一級建築士事務所 取締役
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
木造住宅へのシロアリ被害を防ぐためには薬剤が一般的だった。
防ぐ方法にも、予防剤・駆除剤・予防駆除剤・土壌処理剤などの種類があり
神経毒性を持つ有機リン系・ピレスロイド系の殺虫剤が多用されてきたが
化学物質過敏症など健康被害の問題が指摘され、
2003年7月の建築基準法の改正で、
散布や含有建材の使用が禁止された
クロルピリホスなど、人体に有害な薬剤も多く
フラット35の基準でも一定の条件をクリアすると、
防蟻剤を施工しないことができるようになっている。
このことからも
人体にもあまり良くないのはなんとなくわかる。
しかし、通常は地面から1mまで防蟻処理しなければならない。
一方、海外では広く普及しているホウ酸を使う防蟻が
2012年にようやく日本でも
長期優良住宅やフラット35住宅にも使えるようになった。
ホウ酸は、その昔眼科での目の洗浄に使われたり
毒性は食塩やカフェインとほぼ同じ致死量と言われ
今までの薬剤から比べたらずっと人体にやさしいでしょう。
ゆえに、これからの防蟻は
『ホウ酸塩防腐防蟻剤で!』
と言うことになる。
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