「相手軸な話」㉓相手をバージョンアップさせる問いかけをする - 各種の人材育成 - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター

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閲覧数順 2017年11月18日更新

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「相手軸な話」㉓相手をバージョンアップさせる問いかけをする

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「あなたが話しているときに、だれかが今のあなたのような態度をとったらあなたはどう思う?」

あるチェーン店のスーパーバイザーは、会議での店長の態度にこう投げかけました。
その投げかけ方は、厳しさと優しさが混じった、そしてその店長のためを想っている強い愛情が込められていました。

その日は、月に1回のエリア会議。
10店舗の店長とそのスーパーバイザーが、この1ヶ月の間であった各店の成功事例を報告しあっていました。
各店長は、え~成功事例なんて無いですよ~と言いながら、小さな出来事の報告でもみんなが拍手で讃えてくれるその雰囲気に良い気分で酔っていました。ただひとりを除いては・・・

そのひとりというのは、先月の売上目標の結果がかんばしくなかった店舗の店長。
それ故に他店舗の成功事例発表のようなワクワクした気分には到底なれないのでした。

会議の最中ずっとため息をつきながら、私には関係ない・・・とでも言いたげな態度で参加していました。
でも、実際この店長の気持ちは、ふてくされているわけでも無く、ネガティブでも無いのです。
自分が悲しい・・・寂しい・・・辛い・・・そういう気持ちでした。

冒頭の言葉は、その気持ちを理解した上での、スーパーバイザーの投げかけでした。
「あなたが話しているときに、だれかが今のあなたのような態度をとったらあなたはどう思う?」

こう問われた店長は、寂しそうに答えました。
「はい、、、、でも、、、私には成功事例がありません。売上も目標には届いていないし・・・」

「今月は、あなたのお店のスタッフ会議でも、今日のエリア会議と同じ方法で、スタッフにこの1ヶ月の成功体験を発表してもらいたいの。その時には、きっと今のあなたと同じような気持ちのスタッフがいると思うわ。あなたにはその子の気持ち、わかるんじゃあないかな?」

スーパーバイザーは、辛く寂しい気持ちを今感じている店長には、同じような気持ちになっているスタッフの立場、気持ちがしっかりと理解出来るはず、と期待を込めて話しました。

「あなたには、今事例発表をしている人のワクワクドキドキした気持ちと、それを寂しい気持ちで聞いている人の、両方の気持ちをわかってくれる大きな店長になって欲しいの。でも、今のあなたは、私には、すねてふくれた子供のように見えますよ」

相手の軸に立って会議に臨む、と言うことは、自分も含めた全ての人の気持ちを理解し、その会議の目的を達成するためにより効果的な行動を取ると言う事です。
自分の気持ちだけを表面化させても、その効果は会議の目的とは違う所に行ってしまいます。
相手の気持ちだけを考えても、自分の中にストレスをため込むだけです。

スーパーバイザーは、そのことを店長に伝えたかったのです。
スーパーバイザーは、店長に叱ったのではありません。
成長の期待と願いを込めたフィードバックと問いかけを行ったのです。
その後店長は、少し気を取り直しはしましたが、残念ながら、会議が終わるまで晴れやかな顔にはならずじまいでした。

数日後、その店長のお店の月例スタッフ会議の日がやって来ました。
気になっていたスーパーバイザーは、店舗を訪問しスタッフ会議に同席しました。

スタッフ会議が始まりました。店長は、
「今日のミーティングでは、みんなにこの1ヶ月であった『成功体験』を話して欲しいの。」
「ええええ~そんなの無いですよ~」
「大丈夫!成功体験が無い人は、『失敗体験』を話して欲しいの。そして、みんなには、成功体験を聞いたら全員でほめて上げて欲しいのですが、失敗体験を聞いたら、今度はそれ以上の気持ちを込めて励まして上げて欲しいの!・・・・いい? では、まずは私からね。私の話は、、、、失敗体験です(笑) ちゃんと励ましてね~」

スーパーバイザーはビックリしました。
「あら、この店長、私のエリア会議よりも良い仕切りをしてるじゃあないの~やるわね~」

エリア会議での期待と愛を込めた問いかけを元に、店長は相手軸に立って考え、更に良い会議を考えたのでした。もしもあの時「何だその態度は!」と叱っていたら、改善はしても成長は無かったかも知れません。

フィードバックと問いかけのパワーの凄さを見せつけられた瞬間でした。



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