齋藤 進一(建築家)- コラム「狭小住宅の採光と照明 2」 - 専門家プロファイル

齋藤 進一
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を

齋藤 進一

サイトウ シンイチ
( 埼玉県 / 建築家 )
やすらぎ介護福祉設計 代表
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狭小住宅の採光と照明 2

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安心住まいのキーポイント 2009-09-28 21:09
前回は、光の温度(色合い)について触れました。

今日は光源について触れますが、現代の住宅の照明の最も普及している光源は''「蛍光灯」''です。

シンプルモダンの家においては、ダウンライトやスポットなど「白熱灯」を駆使した照明も見られます。

我が家の廊下のダウンライトも白熱灯を使用していましたが、「熱をもつこと」「消費電力が多いこと」「電球の球切れ周期が早いこと」などから白熱球タイプの「コンパクト蛍光灯」に切り替えました。 

コンパクト蛍光灯に関連したブログはこちらをご覧ください

エコロジーのススメ ブログ

高効率の蛍光灯に変ろうとしている新光源は「LED照明」です。


今日のテーマ   LED照明について



LEDというと聞きなれない方もおられるかと思いますが、「発光ダイオード」のことです。

ロウソクが第一世代としたら白熱灯は第二世代、蛍光灯は第三世代、LEDが第四世代と言えると思います。

LEDの利点として

1.長寿命 2〜4万時間は持つと言われています



2.低消費電力 (狭小住宅の24時間照明としての可能性) 



3.小型・薄型化が可能であること (天井だけでなく夜間照明を床にできる)



4.熱線や紫外線をほとんど含まず、調光・点滅が自在ということ



などが挙げられます。

私は介護福祉建築分野なので、高齢者・障害者住宅においては一般住宅より照度の明るい電灯計画をしております。今後は夜間時のトイレ移動など急なまぶしさを感じず廊下床面に埋め込んだLED照明でトイレへ誘導なんてことも考えております

先日、世田谷美術館へ行きましたがエントランスの蛍光灯とガラスによる光天井は部屋全体を明るくし、太陽光の入らない住宅の居室でも自然な明かりの柔らかさが得られると実感しました。(上部画像)

世田谷美術館の感想 ブログ


オールアバウト プロファイルQ&Aでは「狭小住宅における採光」の悩みを沢山見受けてきましたが、部屋によっては照明を有効に使っていく時代とも感じています。

狭小住宅の下階などにおいて吹き抜けや中庭を設けてまで採光は・・という方も案外おられます。

2に挙げたLED照明の電気消費量が低いことと、太陽光発電などを組み合わせ24時間光天井照明を一つの対策としてオススメ致します。


次回は光ファイバーによる採光についてです。 お楽しみに(^^)
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