こんにちは。ファイナンシャルプランナーの上津原と申します。

今日は、家族のコミュニケーションについて考えてみたいと思います。

　弊社には、

「貯蓄がなかなかできない。」

ということでご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。では、

「なぜ貯蓄できないのか？」

ということを突きつめて対話していくと、御夫婦のコミュニケーションがうまくできていないといった話に行き当たることが少なくありません。私の感覚ですが、この手の相談の10件中8件で当てはまるようです。面談もご主人か奥様のいずれかの方がお越しになられます。

　今までの弊社の面談記録を見ても、ご夫婦のコミュニケーションが取れているお客様の方が貯蓄が多くできるようです。ライフプランや1年間の行動計画について御夫婦で対話ができるからではないでしょうか。このような方は、面談もできるだけ御夫婦で受けようとされます。 

　皆さんは、これらの話を聞いてどのように受け止められましたか。

　そこで、私が心がけていることをお話しします。

　ここ数年、こどもと話す時間よりも妻と話す時間を多く持つことを実践しています。例えば、夜の会合がある日は昼ごはんを一緒に食べる。真夜中に帰ってその直後に不機嫌な顔をして妻が目を覚ましてきたら、たとえ私がどんなに眠くても妻の愚痴をとことんまで聞いてやるといったことです。どれだけ子供に気をかけているとしても、子育てで悩んでいたり手をかけていたりするのは妻だという考えからです。

　恋愛学講座を全国各地でされているアレックス小倉氏は、

「仕事から帰ったあとは、妻（または夫）を相手に1時間残業しなさい。」

と講座の中で必ずいわれています。つまり、御夫婦が納得するまで愚痴を聞くなどの対話をしなさいということです。講座を一緒に聴いている受講者からは、

「（それは無理だという気持ちで）えぇっ？」 

という声が必ず聞かれます。それだけ、心理的に難しく感じる課題なのでしょう。私も彼の講義を何回か受けていますが、彼の講義のリピーターでさえもなかなか実践できない課題のようです。

　皆さんも、夫婦やご家族の方との対話を心がけてみませんか。お金の貯まり方も変わってくるかもしれませんよ。