竹内 和美(研修講師)- コラム「あなたは、人の話を遮って話すことがありますか?」 - 専門家プロファイル

竹内 和美
実践型研修で、結果が即・行動に現れます

竹内 和美

タケウチ カズミ
( 研修講師 )
株式会社オフィス・ウィズ 代表取締役
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あなたは、人の話を遮って話すことがありますか?

- good

プロとして生きる! キャリアを磨こう 2012-09-09 10:18

人が「誰かと話したい」と思う時、
相手は、話しを聞いてもらって、自分の抱えている問題の「答え」を欲しがっているばかりだとは限りません。
話すことによって「安心」したいと思うとか、
話すことによって「怒りを手放したい」と思うとか。
何らかの目的や意図があって「話す」という行動を起こすわけです。

そんなとき、皆さんは、どんな姿勢で聴いていらっしゃいますか?
特に、部下や社員の話をどんな姿勢で聴いていらっしゃいますか?

【85点以上の聴き方 】
なぜ、その人は、その話をするのだろう。心に何を抱えているの?
この話の背景に、何があるのだろう?
そんな想像をしながら、相手の話す内容と、心情に焦点を当てて聴く聴き方。
わからないことは、純粋に「聴きたい」から教えてという思いを込めて、
質問する。
わかるでしょ?と、迫られたら、あなたの心が○○であるように、わたしに伝わってると
率直に感じたことを伝える。
話しの内容を理解するのではなく、相手を受け入れようと努める聴き方。

「50点の聞き方 」
話し手の話している内容を理解しようと努めて聞く。
理論的に、話し手の話を受け止めるため、質問したり、同意したりしながら聞く。


相手の話を評価・批判しながら聞く。
聞きながら、自分の意見や考えをまとめながら聞く。
相手が間違っていると思ったら、すぐに正しい答えを教えなければならないと思って聞く。
相手には知識がないのだから、相手の話を聞いても、意味がない。
正しいことを理解させるために、話してあげた方が良いと思い、心がけて話す。
話を聴かされる私たちが「答え」をもっていたり、
相手の話を少し聞けば、訴えたいことが瞬時に理解できた時などは、
特に、早く「自分の考え」を、伝えたいと思う聞き方は、本当は、聞いているのではないのです。

相手の話を切り上げさせることは簡単です。
相手の言葉を遮って、自分の意見や思いを伝えてしまえばよいのです。

では、自分の言葉を遮られた相手は、どう感じるでしょうか?

「あの人は、人の話を聴かない!」(プチ怒り)
「すぐに、あの人は、自分の話に持って行ってしまう」(怒り)
「なんにも、わたしのこと、知らな癖に・・」(怒り)
「そうじゃないんだけどなぁ、わたしが言いたかったこと」(戸惑い)
「どうせ、わたしの話なんて聴かないわよ」(あきらめ)
「わたしの話は、どうでもいいんだろうか・・」(自信の低下)
「わたしの話なんて、価値がないんだろうな」(自尊心の低下)

など、プラスの効果がありません。

私が悪いの?と自分自身を責める人は、モチベーションの低下。
ホント!頭にくるよな。いつか見返してやるとか
何かあったら、「あなたが聴かないからだ!」と、攻めてやろうと思う人とは、
信頼関係ができないため、次の問題が大きくなってしまうことでしょう。

人の話をゆっくり聴くのは、苦痛かもしれません。
でも、それは、人の言葉を聞くからで、
話している人の心の声を聴き、心情を受け止めようとすれば、
聴き方を変えることができます。

人と話をする職業の人に。
自身の話の聴き方を振返っていただいて、望む成果に近づくことができる「種」を
まいてくださいね。



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