大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダ大学留学:住宅事情最悪の中アパートが借りられない!」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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カナダ大学留学:住宅事情最悪の中アパートが借りられない!

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留学 大学・高校正規留学 2023-06-15 04:34

カナダ大学留学:高騰する生活費に喘ぐ大学生の続編です。

 

寮の費用が61%も値上がりしたというとんでもないカナダの状況についてCBCニュースから書きました。

大学生は高騰する学費だけでなく、寮でも生活に困るようになっているカナダ。

じゃぁアパート借りれば?と思った方もいるのでは。

 

残念ながら、カナダの賃貸事情は信じられないほど酷い自体に陥っています。

 

やはりCBCが大学生にはそれも無理!というニュースを掲載しました。

 

Would you share a single room with 3 other people? Why student housing is in a crisis

「大学生の住宅事情がなぜこんなにまで危機的なのか。シングルルームの部屋で他人3人と一緒に暮らしますか?}

 

Alexandraにとって、大学生活来学期の住まいは、水漏れで傷んだ狭苦しいアパートのベッドルーム、流しは機能していない。そこを他に6人の学生と共有する。そこに毎月$840払う。

 

大学に入った時に思い描いた住まいとは全く異なる。しかし、6ヶ月必死で住まいを探した後、もうここにするしかないと思った。

「他には何もオプションはない。これが最後の綱。ここか、友達の部屋のソファで寝させてほしいと頼んで回るか。」

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カナダ全土で大学生たちは同じような悪夢の物語を語ります。恐ろしい規模の値上がりを続ける賃貸料は、カナダの大都市ばかりでなく大学やカレッジのある町々も襲っています。そして悪いことには、この狂乱は収まる気配を見せません。

オンタリオ州のGuelphの最新のデータによると、One bedroomアパートの平均家賃は$2,095、昨年の同じ時期より27%も高くなりました。

 

BC州のVictoriaも、オンタリオ州のKingstonも、少ない物件をめぐる競争が熾烈なHalifaxでも。

カナダの学生は、少しでも支出を減らすためにアパートを共同で借りますが、それでも信じられないほど高い家賃に苦しんでいます。

特に、この9月からの空きを探している学生には相当の試練です。

 

Alexandraはthe University of Guelph2年目。1年目は寮に入ることが出来ました。(今ではこの選択肢もすべての学生に保証されているわけではありません。)その後、キャンパス外の住まいを探しました。12以上のアパート物件を見て、申込み、そのどこからも返事はありませんでした。

 

返事があった時にも、「もうこの物件はなくなりました。」「あなたとこの物件は合わないです。」「あなたの予算では無理です。」と、何度も何度も断られました。ストレスいっぱいで、心が傷ついて痛くなりました。 

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なぜカナダの賃貸事情がこれほど悪化しているのか。

周りを見回しても、カナダの住宅事情の酷さは目を覆います。

若い人たちが全く住宅購入の希望すらない国になりました。

購入は不可能、賃貸も不可能、じゃぁ今のカナダの人達は一体どこに迎えばいいのか。

車で寝る? ホームレス? あるいはAlexandraのように汚い水漏れだらけで流しさえ使えないOne Bedroomのアパートに数人と同居し、しかも月$840払うか。

 

賃貸物件を増やして来なかった政策のミス。

異常な住宅価格高騰により、家主たちがこぞって賃貸にしていた物件を売った。

価格高騰のため、賃貸物件の価値も異常に上がり、家主が固定資産税を払うため急激な値上げをしている。

賃貸物件数の絶対的な不足のため、ひとつの物件に多数の人が群がり、競争となり、入札のようなことが起こっている。

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ここに巻き込まれた留学生たちの状況はもっと悲惨です。

昨年だけでカナダは550,150名の学生ビザを出しましたが、カナダに来る留学生の住宅については全く無頓着。

「ビザ出したよ。住むところは自分の責任。」という態度です。

 

出せるだけ出す学生ビザ、住宅の悲劇的な不足。

そこに放り出される留学生たち。

かなり無責任ですね。

 

”Absolute Crisis”と呼ばれています。

 

留学生たちはどんな状況に陥っているのか:

 

・部屋を借りるために物件を見に行くと、たった一部屋を3人が共有しひとり月$650と言われた

・特に酷いのが、Guelph (Ontario),Peterborough(Ontario), CapeBreton(NovaScotia) 住宅がないのにもかかわらず留学生を入れ続けている地域

・大学にも問題解決への手口なし、政府にもなし、留学生は放り出されたまま

・空き部屋に多くの人が群がり争奪戦となる賃貸事情の中、カナダ市民でもなく永住者でもない留学ビザ保持者は非常に不利

・カナダに知り合いもなく、物件申し込みに必要なReferenceとして名前を出してくれる大人もいない 

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日本からの大学留学生のみなさん、住むところは大丈夫ですか?

学費だけでも苦しい中、寮費・食費・アパートなどがこの有様ですので心配は尽きないと思います。

 

カナダの人たちが深い深い穴にはまってしまった異常で残酷な住宅事情。

そこに完全に巻きこれてしまう留学生。

これを観察するのも留学の醍醐味かも知れませんが厳しいですね。

正確なニュースを入手し、くれぐれも後手後手に回ることのないよう気をつけてください。

 

こんな状況の中、少々言いにくいですが

頑張って大学の寮を確保したら

 

カナダにいらっしゃい!

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