大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダコロナ情報- 終息はまだまだ、でもコロナ後の社会が見えてきた」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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カナダコロナ情報- 終息はまだまだ、でもコロナ後の社会が見えてきた

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留学 大学・高校正規留学 2020-04-15 09:58

4月14日のトルドー首相発表

 

各州とも異常な規模の経済停滞を避けるため、経済活動を再開したい意向で話し合いを進めている。

しかし、カナダは未だコロナ感染の第一波を抜けたわけではないので、このままのロックダウン状態は少なくとも後何週間もに渡り維持される。

 

コロナ第一波を分析し、徐々に規制を外していく予定ではあるが、その時点までに少なくとも何週間もかかる予測。

第一波が落ち着く兆候が見えてきた後、経済活動の再開、学校休校の段階的解除に向けて進む予定。

 

しかし、そこにたどり着くためには、現在の規制・制限そのまま続けなければならない。

 

入国制限も同じく、当分はこのまま続ける。

カナダ入国可能な資格を有する場合でも、入国後の自己隔離は前にも増して厳しい規制を課す。

 

Covid19の症状が全くない場合でも、14日間の自己隔離は法的に強制する。

入国者は「信頼に足る確かな」隔離ブランを提出することになり、提出が出来ない場合、あるいはプランが却下された場合は、自己負担でホテルでの隔離を強制する。

 

カナダから一時帰国した留学生にも、厳しい自己隔離が強制となりました。

大学生の場合は、ホテルを手配し14日間こもることも可能ですが、食事などの手配も必要です。

 

未成年の高校留学生の場合は、ホストファミリーはまず不可能、ホテルも未成年一人ではどんな規制があるかもわかりません。

完全に国境制限が撤廃されるまでは、日本で待機することになります。

 

高校が完全にもとに戻るまでにはかなりの時間がかかると予測されていますし、その頃には入国時の自己隔離強制も段階的に和らいでいると考えられます。

 

(もし、まだカナダ高校留学を継続する能力と強い自己動機があるならば)

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コロナ終息後のカナダ社会はどう変わって行くのか、Vancouver Sun 誌がこんな予測をしています。

現在ロックダウン中のカナダの人たちを観察する限り、この予測はかなりの高い確率で当たっていると思います。

 

これが終わる頃、政治の目的が変わり、市民の生活安定への、そして公教育への、多大な投資が行われるだろう。

特に医療と政府から市民へのサービス分野。

コミュニティの結びつきは一層強くなり、ひとりひとりのカナダ市民同士がいかに強くつながっているのかを認識する必要が出てくるだろう。

 

パンデミックは痛みと悲しみをもたらしたが、我々カナダ人が「一体自分は誰なのか」「人生の最後には何に価値を見出すのか」を深く認識する機会にもなるだろう。

 

カナダの人たちはこの困難な時期、全く新しい方法で助け合い支え合い始めている。

カナダの人たちは、パンデミック後、医療制度の大きな改革を要求し、政府の改革を要求し、そして、カナダ社会はそれぞれが助け合うことで成り立っていることを新た、強く、意識するようになるだろう。

 

なかなか楽しみなパンデミック後のカナダ社会が現実的に描かれていると感じます。

 

カナダ大学留学中、そしてカナダの大学留学を目指すみなさん、こんなカナダ社会で勉強することは、大きく変わるであろう世界に出ていく準備としては最適だと思います。

今の間に十分能力を付け、カナダに勉強に来てください。

最大応援したいと思います。

 

未成年の高校留学は、残念ですが、一致団結し新しい社会を目指すカナダには居場所はなくなるでしょう。

公教育の大きな見直しも行われ、カナダの子供の教育を守るため政府が動き始めます。

そこに外国人未成年の居場所はなくなると思います。

おそらく当分の間。

 

留学生Moneyに踊っていた留学プログラムはひとつひとつ消えて行くと思われます。

パンデミック後のカナダ社会が、そして次のパンデミックに備えるカナダ社会が必要とするものではないからです。

 

未成年は親元で、自国で十分精神的に成長することが、今後の世界ではこの上なく大切です。

 

次の人類の危機は一体何なのか。

戦争か、大飢饉か、壊滅的気候変動か。

次なるパンデミックも必ずやって来ます。

動物から人に感染するウイルスの危険性は続きますから。

 

高校留学生のみなさん、数週間先、数ヶ月先のことだけに一喜一憂せず、「自分は誰なのか」「自分は日本社会でどう繋がれるのか」をまずじっくり考え、大切な人生を台無しにしないように。

 

「パンデミック後のカナダ社会には、外国人未成年への場所はないと思います。」

この言葉の重みをよく考え、前に進んで下さい。

 

Do you know who you are?

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