大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
カナダ高校留学 - アルバータ州の田舎?今は止めた方がいいですね
-
「日本人が少ないから」とカナダ・アルバータ州に高校留学を希望するみなさん。
この記事"We're in a war against crime."をまず読んでみて下さい。
カナダは広大な国です。
カナダに来てそろそろ3年になりますが、特にアルバータ州の広さは毎回街を離れてドライブするたびに圧倒されます。
広いだけでなく、息をのむ美しい自然にあふれた州ですあると共に、残酷なまでに厳しい自然に畏敬の念まで覚えるほどです。
その自然の中で季節がどう移り変わるのか、人間がどう対処して暮らしているのかを見てみたいと、アルバータに3年近く暮らしたわけです。
アルバータ州一円で非常に深刻な問題となっている Rural Crimes (田舎で起こる犯罪)のニュースをお伝えします。(カナダCBCより)
2つの都市(Calgary, Edmonton)を20分も離れるとそこには広すぎるとも思える自然が広がり、かなりの距離をおいて小さな町がポツンポツンとあるアルバータ。
大規模農業を経営する農家も大平原に散らばり、人里離れたとはこういうことかを実感するアルバータの田舎です。
そこで頻繁に発生する、窃盗や暴力事件。
カナダ・アメリカで緊急国家事態ともなっているOpioid中毒とも大きな関係があります。
薬を買う資金を求め、また判断力もなくなった人たちが人目のない田舎を狙い、空き巣、窃盗を繰り返しています。
白人からの差別で貧しい環境のまま放置される先住民族の若者が犯罪に加わることも多いです。
見つかれば居直り、暴力、銃撃に発展することもたびたび。
住人には大問題です。
声を出しても誰にも届きません。
警察に通報しても、最寄り警察から150~200キロも離れているという所がほとんど。
しかも、田舎を担当する警察の人員不足により、重大犯罪も放っておかれることが多々だそうです。
検挙率が20%程度ということからも、いかに田舎の犯罪が野放し状態かがわかります。
広すぎるアルバータ州では車がないとどこにも行けません。
従って、どんな田舎の小さな町にもガソリンステーションがありますが、そのガソリンを狙った事件が最近頻発。
警察は頼りにならないと、自らショットガンを抱えで寝ずの番をする住人もいます。
窃盗場面に出くわし反撃し車が2台盗まれるのを銃で食い止めた住人はこんな脅しに合いました。
「お前の家に火をつけて、お前も一緒に焼き殺してやる。」
警察は何もしてくれなかったそうです。
休日には広大な自然を楽しむのが常であったアルバータの人たち。
最近では、夜外に出るのが怖くなった、昼間も危ないという人達が多くなりました。
「14歳の息子を釣りにつれて行けなくなった。 何が起こるかわからない。」
アルバータ州田舎の教育委員会高校留学プログラムも、こんな問題には何も触れず、「日本人留学生おいで!フレンドリーな環境と広大な自然の中で勉強出来ますよ!」と宣伝を続けています。
春以降の「留学フェア」などでこの学区のセールスマンと出くわした方も多いのではと思います。
Edmonton から東に車で1時間半のところにあるCamroseという町の教育委員会Battle River School Divisionなども、こんなマイナス点を一生懸命隠しての留学生リクルートをしているのかも知れません。
今年2月に行ったSchool District留学プログラムサーベイでは、「あなたのコラムを読みました。批判する人には返信しません。」というえらく態度のでかい、でも何か怪しいメールが戻ってきたのが印象的でした。
高校留学を計画中の親子のみなさん、これがアルバータ州の現状です。
留学プログラム担当者、エージェントの夢物語に騙されないように気をつけて下さい。
「留学」のコラム
カナダ高校留学:エージェントからの請求書に注意・必要ない経費が含まれすぎ(2024/05/02 09:05)
私はProfessional Trouble Maker(2024/05/01 09:05)
カナダ高校留学:留学生への教育不在のBC・オンタリオ州に要注意(2024/04/26 08:04)
カナダ高校は日本の高校とは全く違うと知っていますか?[知らずに留学しないこと](2024/04/22 05:04)
高校留学:パンデミック後もとに戻った本来のカナダ高校レベルに悲鳴(2024/04/17 08:04)