大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダ高校留学 - 大幅な教育予算カットで授業が取れない!」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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カナダ高校留学 - 大幅な教育予算カットで授業が取れない!

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留学 大学・高校正規留学 2019-06-25 09:29

日本の高校生に「カナダに高校留学したい理由」を聞くと、こんな答えがよく戻ってきます。

「カナダの高校の選択科目がバラエティーに飛んでいて、日本では絶対取れないコースが多いこと。それらを選んでスキルを付けたい。」


そんな希望が潰れてしまうニュースがオンタリオ州 Hamilton School Board から入って来ました。

州の予算削減が余りにも大きな規模なので、9月からの新学年度からなんと173ものコースが消滅してしまうそうです。


昨年オンタリオ州の知事が変わって以来、教師の削減、1クラスの生徒数の増加など大きな問題となっていました。

そこに、今度はコース数の大幅な削減です。


Hamilton School Boardは本格的に日本人留学生のリクルートを始めたところの学区で、今年2月に行ったカナダ全土のSchool Board留学プログラムサーベイには、きちんと返事をくれたところです。

「これから積極的に日本人高校生のリクルートをする予定で日本でのカナダ大使館の留学フェアにも今年から出席します。 うちのエージェントになりませんか?」という返事でした。


「うちのエージェントになりませんか?」には笑ってしまいましたが、まだ暗中模索のリクルートが始まったのかなと感じる返信でした。


さて、留学フェアでOntarioのHamilton School Boardと話し、ここに留学を決めた方がいないことを祈りつつ、この学区の9月からの現状をCBCのニュースから抜粋しておきます。


ー 予算削減でカットされる173のコースの内、特に日本人留学生のチャンスが大きくそがれるものは:

29のArtコース

ビジネスコース

Canada and World Studies (Social Studies)

11のEnglishコース

31のHumanities/Family Studies

10 の外国語コース

8のMathコース

18のPE

4のScience

7のTechnological Studies


これは相当の痛手ですね、特に留学生にとっては。

English, Math, Science, Social Studiesという核となるコースまでもが削減対象ということは、能力が高い留学生でも地元学生優先の制度にはじかれ、本来取れるはずの大事なコースが取れない自体も起こりそうです。

つまり、卒業に必須の単位を取ることに大きな遅れが出るかも知れません。


また、Electivesへの選択肢も少なくなり、コース登録へ競争が始まると、やはり留学生ははじかれてしまいます。

あれだけ高い授業料を払っていても、地元の親の機嫌を損ねないように「留学特別扱い」は封印しているのが「カナダ高校留学の実態」です。


予算が少なくなることにより、クラスサイズも22名から28名へとぐんと大きくなります。

28名のクラスに日本からの高校留学生はキツいですね。

おとなしく、文句も言えない日本人高校生には存在感も出番もない可能性が高いです。


Hamilton School Boardは「取りたいコースがないか、コースが満員で入れない場合は、他の学校に出かけて受けることが出来ますよ。それが出来ない場合は、コース履修が出来ないだけで。。。」なんて、呑気なことを言ってますが留学生の事情などは頭にないですね。

車も持たない留学生にそんな技は不可能ですから。

 

高校留学先を選ぶには、かなり入念に学区ごとの調査が必要です。

州政府の教育予算リーダーが変わるたびにコロコロ動きます。

各School Board(教育委員会)の留学プログラム方針もボスが変わるたびに180度に近いスケールで変化します。

「歌舞伎の早変わり」も真っ青の超級変化には驚きと同時に、呆れます。


わざわざカナダを訪ね学校を訪問、カウンセラーと称する人物に会い、印象がよかったからと留学先に決める方も多いようですが。

そのカウンセラーと称する人物たちも、実に頻繁に辞めてしまいます。

しょっちゅう求人広告で、様々なスタッフを募集しているカナダの高校留学プログラム。


素人が採用され、日本の留学生との歴史も知識もない人物が「留学カウンセラー」として日本の高校生にアドバイスするわけです。

そこにあんな大金を払いますか?


9月からHamilton 地域に高校留学する人がいないことと祈りつつ今日のコラムを終わります。


Watch Out!!


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