大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
カナダ高校留学中、日本人が多すぎるので転校を考えています。
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エージェントの勧める学校に留学したら日本人がいっぱいいた!
日本人とつるむために留学したんじゃない!
そんな悩みに回答しました。
【質問】
バンクーバーに高校留学中の女子です。
転校したいと思っています。
留学生のサポートが万全だということで、バンクーバーを選びました。しかし、いざ高校に通ってみると日本人も多く、日本人グループと絡まざるを得ません。現地や他国の友達を作り遊びに行くと、日本人グループからごちごちゃ言われたり、紹介しろとねだられます。日本人と絡むために来たわけじゃないのに、抜け出したくても、抜け出してもらえない状況です。
転校を考える時期が早いのはわかっていますが、一年後の田舎への転校を考えたいです。
【回答】
やはり多いですね、このようなご相談。
折角カナダに留学したのに、学校の日本人が多く、つるまざるを得ない状況に困っているというご相談。
1994年以来、カナダにやって来る優秀な日本人留学生の支援を行っています。
BC州で長年活動したあと、現在はアルバータ州在住です。
現地カナダで、実際に高校留学事情を目の当たりに観察している立場からアドバイスをさせていただきます。
1.カナダで日本人留学生が多い高校を避ける方法
絶対にエージェントは通さないこと。
エージェントは、ある特定のスクールボードを契約を結び、留学生を一人送るたびにリベートをもらうのがビジネスです。
リベートの額も、留学生が払う高額の授業料の15~20%ももらいますので、わざわざその利益を損なうような紹介はしません。
また、契約自体もかなりの不平等契約の場合が多く、日本のエージェントにはスクールボードに対しての権利が抑えられています。
スクールボードは「生徒を送れないなら契約いつでも切りますよ」という態度なので、エージェントはセールスに必死です。
結果、エージェントの勧める学校には日本人が集まることになります。
ほとんどの留学希望者はエージェントにお任せの受け身留学ですので、当然の結果です。
ですから、転校を相談しても、また日本人のいる他の学校を勧められるだけとなってしまいます。
ヒント:
エージェントのホームページで紹介されていないスクールボード、高校を探してみることですね。
そして、そこにご自分で問い合わせメールを出してみること。
コミュニケーションがうまく行くようなら、そこから転校への相談を始めたらいいと思います。
注意:
カナダのスクールボードのInternational Student Programの窓口担当者は、余り有能な人材がいません。
メールも遅いし、電話に出ないし、態度も横柄です。
その中で、メールでのコミュニケーションがうまく取れる人をみつけたら、かなりの確率で「当たり」です。
カナダ留学後の成績に自信がおありなら、その成績証明書を添付することですね。
成績の良い日本人留学生は希少価値(残念ながら)とみなされていますので、優秀な日本人留学生が自分で問い合わせをしたことは、かなり高く評価され、その後の手続きがスムーズに進むことが多いです。
2.カナダの田舎への留学
アルバータ州の小さな町での留学を4年お世話した経験からアドバイス:
カナダの田舎はコミュニティでかなり固まっていますので、よそ者は入りにくいですよ。
その田舎の町にカナダ人か移民の大人の知り合いがいて、その人を通じてコミュニティに入っていかないと何をしに行ったのかわからない留学になります。
現地高校生も、ほぼ生まれた時から一緒に育った仲間達ですので、その中に留学生が友達として受け入れられる可能性は限りなく低いです。
(あなたがスポーツやアートの才能があり、日本でも実績があれば、可能性はぐんと跳ね上がります。)
交通も非常に不便です。
公共交通機関はまずないと思って下さい。
どこに行くのにも車が必要ですから、常にホストファミリーに遠慮しながらの生活となります。
家からスーパーマーケットまでの距離もかなりある場合が多いです。
放課後の活動も、スクールバスに間に合わない場合はホストに頼むことになりますが、ホームステイの契約には送り迎えは含まれていませんので、留学生活は非常に制限されます。
つまり下手すると、ホストと学校の往復のみ、友達も出来ず、社会にも入り込めず、寂しい留学生活になるかも知れません。
田舎への留学は成功すると「非常に意義がある」高校留学になりますが、それ以外はお勧め出来ません。
(田舎にも日本留学エージェントが暗躍していますので要注意。このような、ひとりぼっちの寂しい日本人留学生に結構出会いましたよ。かわいそうでした。)
結論:
エージェントは通さずに自分で問い合わせし、学校を選ぶこと。
田舎への転校は、その地域に頼れる現地の大人がいない限り、避けた方がいいこと。
スクールボードへの問い合せプロセスなど、重ねてのご質問がありましたらメールで個人的にお問い合わせ下さい。
Good Luck!
Englishの授業に困っているカナダ高校留学中のみなさん。
カナダの日本人留学生を長年助けて来たこのオンラインプログラム"Essay Writing”で、目の前が明るくなりますよ。
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