大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「「英語エッセイを書く能力」は、ひとりの留学生の運命を変えてしまうほど強力です。」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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大澤 眞知子

オオサワ マチコ
( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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「英語エッセイを書く能力」は、ひとりの留学生の運命を変えてしまうほど強力です。

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留学 大学・高校正規留学 2018-11-01 07:15

「英語エッセイを書く能力」は、ひとりの留学生の運命を変えてしまうほど強力であることをご存知ですか。 エッセイ能力がどれほど強い味方になるのかを、質問への回答と、エピソードに書き起こしてみました。 

【質問】 

カナダ留学中の勉強法で困っています。
Grade9の英語がわからず学校の授業についていけません。特に理科や数学の文章問題などで困っています。

Englishと社会は学校が取らせてくれません。
日本では勉強を毎日するという習慣がなかったので
今とても困ってます。 

カナダでの勉強法を教えて下さい。

 

【回答】 

日本からの留学生が陥る典型的なパターンですね。

カナダの教育制度、レベル、授業内容、難易度などを、自分が今までに知っていた日本と同じだと勘違いしていませんでしたか?

よく調べることもせず、エージェントの甘い勧誘に乗せられ「とにかく学校にさえ行っていればそのうち英語は出来るようになるし、単位も取れる。」なぁ〜んて思い込んでいませんでしたか?

 

30年近くに渡り、カナダにやってくる日本人高校生のSOSサポートを行っています。

ほとんどのSOSは、あなたと同様「授業についていけない!授業にいれてもらえない!」が起因したものですね。

 

あなたが現在席を並べているカナダの同級生達は、9年生までにどんな訓練を受けて来たのかをまず知っておきましょう。

そうすれば、同級生のレベルについていくためにあなたに欠けている能力が見えて来ますよ。

そこから、勉強法を紐解いてみましょうか。

 

カナダのカリキュラムが優先課題としているのが、クリティカル・シンキング能力です。

各教科の細かい活動も、すべてが生徒のクリティカル・シンキング能力を伸ばす方向で決まります。

教室での活動も同じです。

 

クリティカルシンキングの基本:

1)周りを常に観察し

2)好奇心を持ち、「なぜ?」を考える

3)自分なりの「なぜ?への理由を考え」

4)自分の理由が正しいかどうかの情報集め、実験、リサーチなどを行う

5)それらの証拠から自分の「なぜ?」への結論が正しかったかどうかの分析能力を付ける 6)自分の仮説が間違っていた場合、また1)から再スタート

 

これがカナダの小学校・中学校での教育目的です。

 

Language Art と呼ばれる ENGLISHの授業では、今までの自分の経験を具体的に分析出来る能力をまず訓練します。 授業で読む本、自分で読む本の中の出来事と、自分の経験を比べ、本の内容を理解する方法を学びます。

その過程にも、もちろん、クリティカル・シンキング思考法を使うのは当たり前のことです。

 

さぁ、あなたが授業で困っているのは単なる「英語力」だけの問題ではないことがおわかりですか?

カナダの子供たちが学校で習うことは、全く日本の学校には存在しないことばかりです。

暗記もしませんし、問題集もありません。

本をいっぱい読むことを奨励されます。

思考能力が成績への判断基準となります。

 

そして、これが非常に重要なこと。

自分の思考能力を表現する手段がとても大切になります。

英語を書く能力、つまり「エッセイ」を書く能力です。

 

「英語のエッセイ」スキルには、数学の概念と非常に似通ったところがあります。

(え〜〜〜!数学苦手なのに〜〜?と思った方の声が聞こえそうです。)

論理的に一貫していること、具体的な事例で自分の主張を説明すること、英語エッセイの形式に従うこと、正確な文法を使うこと、様々な文章のパターンを使うこと。

これが「英語エッセイ」には必須です。

 

カナダの9年生でしたら、かなりエッセイについての訓練は出来ている頃ですので、いきなり日本から留学して授業に入ってもついていけないのは当たり前。

English10, 11, 12に至っては、日本の留学生が大きくつまづき、卒業出来ずに帰国する最大原因となっています。

English10, 11, 12への訓練の全くないまま留学してしまった結果です。

 

さぁ、どうしましょうか。

カナダの9年生が今までに蓄積した能力に追いつかなくては何も始まりません。

 

過去にこんな留学生をあなたのような状況から救い出しました。

 

N君がカナダに留学したのは、仲良し仲間と中学の卒業式で涙を流した数日後でした。

もともと勉強への意欲が薄く、暗記が大の苦手であったN君がなぜカナダにやって来たかというと「日本では底辺の高校にしか行けなかったから」だそうです。

 

世界的にもレベルの高いカナダの高校で、授業についていくには、日本の基礎学力と学ぶ意欲が絶対必要だということは、N君の頭にはありませんでした。 カナダでは、英語がすぐにしゃべれるようになり、自由な楽しい高校生活が待っているものだと信じて、広い広いカナダの地に降り立ちました。

 

待っていたのは、スクールボードが用意した英語の出来ない留学生用のクラスです。 日本はもちろん、韓国、中国などからやって来た「日本の底辺の高校でよく見かける」ような留学生で溢れているクラスです。

 

毎日、N君は母国で親も持て余すような躾の悪いクラスメートとつるみました。 放課後も遊びに行っては無駄遣いの日々。 そんな留学生の中でN君はいじめにもあいました。 N君は日本の優等生ではありませんでしたが、性質のやさしいいい子だったからです。

 

毎日、日本の友達とLINEすることで辛さを紛らわせる留学生活でした。

 

半年経った頃、N君に変化が起こりました。 そんなごみ溜のような「留学生」仲間から抜け出るために、生まれて始めて「勉強しなくちゃ!」と決意しました。

 

そんな時です。 ネットでMachiko Osawaのブログを見つけたのは。カナダに高校留学中のSOS相談に乗ってくれるというブログです。 わらをも掴む思いでメッセージを送ってみました。

 

留学前には全く知らなかった「カナダの高校の制度」「カナダの同級生の能力」「卒業に必要な単位・科目」などを詳しく詳しく教えてもらいました。 初めて知った現実に頭がクラクラし、「日本に帰国」がチラチラしました。 でも、N君は頑張ることにしました、あと少しだけ。 あと一学期だけ、と。

 

そして始めたのが、「英語エッセイ」をカナダの小学生レベルから勉強することです。 Machikoのカナダ人パートナーRobertが丁寧に丁寧に教えてくれました。 挫けそうになった時には、Hangoutで顔を見ながらRobert & Machiko がたくさんのアドバイスをくれました。 日本の中学レベルの文法理解のひどさも、エッセイのレベルが1つ上がるごとに克服していったN君。

 

それ以来、N君は自分のことをいっぱい考えるようになりました。 分析出来るようになったんですね。 クリティカル・シンキングの芽が育って来たのかも知れません。 カナダの高校卒業は、依然としてN君には高い高いハードルですが、「ハードルがあること」「どんなハードルなのか」を理解したN君は挑戦を続けています。

 

「英語エッセイ」を書く能力がひとつ上がるごとに、N君の目の前の光の輝きが増していると感じています。

Cheers, N君!

  

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