大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
子供たちが学校で学ぶべき7つのスキルー将来成功者となるために
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World Economic Forum (世界経済フォーラム)が「学校ではこれを子供たちに教えなくてはいけない!」7つのスキルを発表しました。
恐るべきスピードで変遷している世界で、仕事に人生に能力を発揮するのに必須のスキル。
日本の学校・塾でやっていることと全く正反対のスキルたちです。
38年間、日本の子供たちにクリティカル・シンキングをと悪戦苦闘し、余りにも変わらない日本の教育にうんざり。
自分自身にも新たな挑戦をとカナダに来ました。
そのカナダからオンラインで日本の子供たちを指導し続けている内容に、World Economic Forum が「正しいことやってますよ!」とお墨付きをくれた気分です。
カナダから指導中のBig History Project, Computer Science は、7つのスキルに一直線につながっています。
その7つのスキルとは:
1. Critical thinking and problem-solving
(クリティカル・シンキングと問題解決能力)
*クリティカル・シンキングについては8つのステップに分けてわかりやすく説明したコラムがありますので、ぜひお読み下さい。)
学校では、子供たちに「なぜ?」を考えることを奨励し、たくさんの質問から成り立つ授業をすること。
「なぜ?」を考えることで、自分で答えにたどりつける能力が出来る。
Big History: 内容すべてがWHY? から始まります。「宇宙はなぜ出来たの?」「地球はいつどうやって出来た?」「人間はどこから来たの?」「これから私達人間はどこに行くの?」
Computer Science: うまくコンピューターと対話出来ない、つまりうまくコードが働かない時、自分から「なぜ?」を考え、試行錯誤をくり返し、成功にたどりつきます。
2. Collaboration and leading by influence
(協力して学び、学ぶことでリードしていく能力)
「正解はこれ」「方法はこれ」と上から、最初から教師が決めるのではなく、協力して学ぶことから知識が生まれると、奨励すること。
Big History: 宇宙や人類の歴史の「なぜ」には決まった答えはありません。 科学者が協力し、新しい事実が出てきたら、どんどん変わっていく答えです。 そのプロジェクトに参加することで、自分も影響力を持てると子供たちは自信をつけていきます。
Computer Science: 自分の書いたコード、これまで発表されているコード、その結果などはインターネットで自由に共有出来る時代です。 その仲間入りをする子供たちの目の輝いていること!
3. Agility and adaptability
(機敏さと順応性)
累乗速度で進む世界に対応するには、変化がいち早く合わせる能力が必須。
そのためには、学ぶことに終わりはなく、一度学習したことにまた新しい内容を加えた再学習が必要だと認識させる。
「とにかく大学入試さえ終わればあとは遊べるよ」と、相も変わらず古臭い事実を詰め込む日本の学校と塾。 逆行も甚だしいです。
Big History: 新しい事実が出るたびに、従来正しいとされて来た事実が覆されてきた歴史もBig History の特徴。 それを認識するたびに、次の事実は自分でみつける!という旺盛な動機が子供に生まれています。
Computer Science: この分野の進化速度は半端ないです。 ひとつのコードを習得しても、すぐに次のレベルのコードが生まれます。 それについていくためにはまさに「機敏さと順応性」がいかに必要かを思い知らされるのがComputer Scienceです。
4. Initiative and entrepreneurialism
(率先し行動する起業家精神)
黙って座り教師の話をおとなしく聞く子ではなく、行動し革新をうながすことが大切だと、学校で奨励すべき。
日本の学校、また社会ではまだまだそのような子供の足を引っ張る環境があります。
おとなしくみんなと同じことをやってろ!と。
“Doer” (行動する人間)を作るのが教育であるべき。
Big History, Computer Science: 科学の大元であるBig History から得た知識を応用し、コンピューターを働かせるのがComputer Science. 起業するための宝物がいっぱいです。
5. Good oral and written communication
(話す、書く、優秀な能力)
明確・的確なコミュニケーションは、これからの知識集約経済の鍵となります。
自分の意見を論理的に書く訓練の皆無な日本の教育制度が、この段階においつくのは一体いつのことやら。
Big History: 学習した内容から自分の仮説を作り、それを論理的なエッセイに仕上げる生徒たち。 冗長で無駄の多い日本式Writing から決別する練習です。
Computer Science: すべてのインストラクションは英語。それを日々くぐり抜けるたびに、無駄を排除した明確・的確な言語能力が育っています。
6. Accessing and analyzing information
(自分から情報を求め、しかもそれを鵜呑みにせず分析する能力)
そこにある情報が嘘なのか、真実なのかを区別出来る能力。
「教科書をまず疑え」というのがクリティカル・シンキングです。
「教師の言うこと」「問題集の正解」を覚えさせられている日本の子供たちには、こんな能力はどうしたら育つのでしょうか。
Big History: 間違いか、思い違いか、それとも事実として認識すべきかの観点から、人類と宇宙の歴史を分析するのがこのプロジェクトです。 それを実際に体験する子供たち。
Computer Science: 間違った情報を入れてもコンピューターは働いてくれます。 が、そこに出てくる結果は次のレベルには続かないものです。 それを何度も経験することで、子供たちは正しい情報とは何なのかを見分けるようになります。
7. Curiosity and imagination
(好奇心と想像力)
日本の子供に一番欠けていることです。
学校制度が押さえてしまっていると思います。
与えられた事実のみの暗記力で学校での成功が決まる日本では、好奇心と想像力は邪魔者扱いです。
自分の好奇心と想像力をつぶされたくない!と頑張る子供たちが私達の生徒です。
そして、創造力あふれる人間に成長しています。
Big History: 好奇心満々でないと、続かない内容です。 ただ正解を下さい!に慣れている子供には非常に難しい内容です。
Computer Science: 自分のコードから何が生まれていくか。 好奇心と想像力の結集がこのレッスンです。
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日本の子供たちへ、
未来の社会で仕事をするためには、究極に柔軟な能力と、新しいスキルを敏速に習得する能力が必要です。
未来の仕事場では、非常に速い進化と、日々困難で新しい挑戦に直面しますよ。
あなたは未来の成功に必要な正しいスキルを学んでいますか?
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