大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
2016 カナダからのメッセージ-日本の生徒たちへ "The Person of The Year"
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タイム誌が、本当はこの人にしたかったらしい “The Person of The Year” 。
(あのアホトランプではなく)
そこに見えた 2017年への希望を書いてみます。
みんなの将来への指針になればいいなと。
嘘つきが報われた年 2016年。
「な〜んだ、嘘ついてもいいんだぁ!」
事実が軽んじられた年 2016年。
「事実なんか無視して暴言吐いてもいいんだぁ!」
そんなおぞましい年が終わろうとしています。
おぞましく完全にふたつに割れた大きな国アメリカを、国境を超えた北の国カナダから眺めています。
イライラ・むかむか・ゴソゴソしながら。
アメリカの雑誌タイム誌が “The Person of The Year”に「事実無視の大嘘つき」トランプを選びました。
私自身が昔仕事をしていた会社タイムだけに、「なんでやぁ〜?!」と思わず怒鳴り込みたい気持でしたが、まぁ、毎年 “The Person of The Year” を選ぶ際の要因を深く読むと、仕方ないかなとも思えます。
(しかし、表紙を見るのも胸くそ悪いので、破いてしまいました!)
タイム誌が思わず “The Person of The Year” に選びかけたけど、惜しくも次席になった人たちがいます。
CRISPRの研究者たちです。
正に世界を変える研究をしている科学者たちです。
事実にもとづき、仮説を作り、観察・実験を行い、結果からまた仮説を作るというサイエンスの専門家たちです。
事実の上にしか何も組み立てられません。
嘘が報われることはありません。
(日本では、かの”女性科学者”の嘘で大騒ぎをしたこともありますがね。)
CRISPR とは、簡単に言うと、それを使うことにより、どんな種のどんなDNAでも見つけ、書き換えることが可能な「遺伝子操作のための道具」のようなものです。
しかも、簡単で費用が安いという「道具」に大きな注目が集まっているそうです。
長い名前は “clustered regularly interspersed short palindromic repeats”
“Palindrome” 前から読んでも後ろから読んでも同じ、な〜んて説明が入っているところからも、ただ者ではないな!と興奮してしまう「道具」です。
特に現在アメリカで行われているCRISPR を使った研究には大きな注目が集まっています。
末期がんの患者の T-Cells (免疫細胞の一種)を取り出し、CRISPR を使いそのT-Cells の遺伝子を変え、もっと強力にガン細胞と戦える Superfighters に変身させ、それをまた患者の身体に戻すというものです。
Superfighter T-Cells は、自分からガン細胞を探しに行き、こてんぱんにやっつけてくれることを期待して。
他にも、遺伝子の異常により引き起こされる病気や、HIV 感染者などの治療に大いなる効果があると期待されているのがCRISPR だそうです。
もちろん、遺伝子操作できてしまうCRISPRですから、悪用されるととんでもないことになります。
また、超肥満も遺伝子操作で治るか!などとの議論も巻き起こっています。
(遺伝子かなぁ、ほんとうに。)
この研究に出資しているのは、Silcon Vallery の起業家たちというのも大きく分断されたアメリカの中でも、ちょっとほっとするところです。
アホトランプが越権行為を嘘でごまかし、CRISPRを悪用し、金髪ハゲを止める研究室に科学者たちを閉じ込めたりしないか!
ま、アメリカの「事実に基づいた科学」の最前線で戦う科学者たちを見る限りは、大丈夫か。。。な。。。?
人類の歴史が大きく変わる日をもたらしてくれる CRISPR。
その科学者たちが絶対 “The Person of The Year” だと思います。
2017年、科学がどう累乗進歩するか!
カナダから身を乗り出して凝視していきます。
Come Join Me, Students!!
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