堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「鬼滅の刃4 無限列車編 睡眠障害解消のヒント 朝が来るのが憂鬱」 - 専門家プロファイル

堀江 健一
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ホリエ ケンイチ
( 東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー )
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鬼滅の刃4 無限列車編 睡眠障害解消のヒント 朝が来るのが憂鬱

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メンタルヘルス 2021-02-20 10:43


私の入眠障害体験談

劇場版アニメ 鬼滅の刃 無限列車編を題材に夢と睡眠、主に睡眠障害に関した話題を書いています。
前回は、私の実体験として「睡眠時無呼吸症候群」について書きました。
今回は不眠症の一つである「入眠障害」について書いてみます。
寝床に就いてもなかなか寝付く事が出来ない障害です。



●コロナ禍における大学生の不眠症の事例

つい先日知ったニュースでは、新型コロナの影響で、大学生、特に新一年生の学生さんの間で不眠症、ウツ、適応障害になる人が急増し、問題となっているそうです。
それにより休学や退学する流れになる例も。

どう言う事かと言うと、2020年の春に新一年生として大学入学し、地方から上京して来た学生さん達は、入学早々コロナ禍となり、
入学式やその後のガイダンス、そして授業開始も遅れ、現在2021年春においてもオンライン授業が主体となっている状況です。
大学がある土地に初めて引っ越してきて、初めて一人暮らしを始め、初めて大学と言う「自分が色々選択して授業を選んで学ぶ」ようなシステムの学校に入って来て、

自由だけれど自分1人の裁量で生活して行かなくてはならない状況になったわけです。

しかし授業も無いか、あってもオンラインなので、当然人とも会う機会が無く友達も出来ません。
土地柄もわからない中、バイトなどやろうにも初めてなので勝手がわからない
20代の若者は感染率が高いと言われるので外出するのも怖い
雇う方からも敬遠されてしまう

親以外に相談できる人もあまりいない
などの状況で、結局一日中部屋に籠って孤独に過ごすしかなくなってしまって、精神状態が不安定になってしまうようです。

特に東京に出て来た人等は、東京はちょっと怖いイメージがあったりするものかと思います。
「田舎者だと思われないように」振る舞うのは至難の業です。

ちなみに最近の器用な大学生は、大学デビューに備え、入学前からオンラインによるネットワークを作り、ネット上にはすでに友達?を作ってから、大学生活を安心して始めたりするそうです。

すごい世の中ですね。
ですからSNSなどネットによるコミュニケーションに疎いと、入学したての時から友達の輪からすでに外れてしまって
スタートラインから出遅れるしまったりするそうです。
転校した事がある人ならわかると思いますが、すでに出来ているクラスの集団の輪に、後から入るのって、すごくやりにくいものですよね。

ネット上の友達でもいれば、まだ励まし合う事も出来るかも知れませんが、本当に孤独な人も多いかも知れません。

不安やネガティブ思考は大抵日が落ちた夜にむくむくと頭に湧きあがるものです。
ニューズでも、夜中2時くらいになるとお母さんに電話せずにはいられなくなる学生さんの例が紹介されていました。

親御さんも
高い入学金に高い引っ越し費を出して、おいそれとじゃぁ還っておいでとも言えず、「がんばれ!」と励ますしか無かったりするようです。
また地方では、特に東京からの帰省者に対しては感染の恐れを抱き、拒否的な風潮もあります。
自分の居場所が無い、と言うのはかなりきつい状況となります。



●「早く寝なさい!」とよく怒られた小学生時代

私も入眠障害になった経験がありますので、そんな話しを書いてみます。

私が小学生の頃は、子供は早寝早起きが当たり前とされていました。
我が家でもそれは常識とされていて、夜8時には寝かされました。
毎週土曜日だけ「8時だよ!全員集合!」を見る事だけが許されていました。
当時の我が家は寝室は親子3人で川の字で寝ます。隣の部屋は祖母(母親の母親)の寝室です。
つまり自分の部屋が無いので、部屋で自由に過ごす事は出来ません。電気を付けて本を読んでいると、親がたまに見回りに来て
「早く寝なさい」と怒られてしまいます。


小学3年生くらいまでなら夜8時に寝床に就いても特に無理なく寝付けるものかと思われますが、
小学5年生くらいになると夜8時就寝は無理がある、早すぎると思います。
ちなみに親は10時ごろ寝床に寝に来ます。
今時の小学生はかなり夜更かしで、姪っ子が小学5年生の時は(今はすでに中一)、夜中0時くらいまで起きていたそうです。

それはそれで寝るの遅すぎじゃない?とも思いますが。


当然床に入っても眠れないので、寝床で本など読む習慣が付きました。

「怪人二十面相(江戸川乱歩著)」なんか読んでいると夢中になってしまい全然眠くなりません。
親が寝室に来た時に、本を読んでいると怒られるので、その前に電気を消して寝たふりをします。
でも親が寝に来た後も目が冴えてしまって眠れません。
布団の中で一人、悶々と過ごすことになります。
「寝ないと怒られる⇒寝ないとならない」と追いつめられた様な気になって来ます。

そんな時、助けになってくれたのがラジオでした。
当時の人気ラジオ番組「欽ちゃんのどんといってみよう!!」を聞くのが楽しみになりましたが、寝たふりしながら聞くので、笑い声をたてないようにするのが大変でした。

中学生になってから家が引っ越し、自分の部屋がもらえたので、これらの問題は解消しました。
 

●眠くなってから寝床に着く習慣が重要

現在の不眠症対策で重要視されるのは
「眠くなるまでは寝床に付かない」
と言うものです。
寝床は寝る時にだけ使う物だと言う事を脳に刷り込む為にも、
寝床で眠れなくて悶々としないためにも重要なことです。

一部の不眠症の方は、今日こそ長くぐっすり眠らねければならない。

そのためには早めに床に就いて寝る準備をしないといけない
みたいに考えてしまい、眠くも無いのに早めに床に就いて、結局床で悶々と過ごしてしまい、
また今日も眠れなかった、

明日(もしくは今日)はちゃんと眠れるかな?

大丈夫かな?

と不安になり、悪循環でプレッシャーがかかってしまい、余計また寝くれなくなってしまいます。


寝床では寝るだけにして、本など読まない寝床で横になって、30分しても眠れないなら、一旦起きて他の薄暗い照明のリビングなどで音楽を聞いたり本を読んだりしてリラックスして過ごし、仕切り直す。寝なくても死ぬわけじゃない、と開き直る

などがスタンダードな対策とされています。


●仕事が嫌で、明日が来るのが憂鬱になった新卒就職時代

■仕事の選択

さて時は流れ20代になり、新卒者としてファッションメーカーの営業時代になります。
新卒者として就職するのって、当然ですが卒業したての一生に一度のそのタイミングの時期だけなので、
考えると貴重と言えば貴重ですが、一生に一度ってすごいプレッシャーになりますね。
高校生くらいの時から、自分はこの仕事に就きたい、なんて将来設計している若者は、今でもほとんどいないんじゃないかしら?


中卒や高卒で仕事に就く方は、その時期にどんな仕事に就くか考えるにしても、まだまだそこまで将来設計出来るほど真剣に考えられるものではないのではないかと想像します。
ましてや進学する学生さんは、「どこの学校に進学するか?」は先生も親も真剣に検討し、本人も悩むものでしょうが、
「その先、どんな仕事に就くか」なんてことまでは、ほとんど検討される事も無く、とにかく受験合格しか頭に無い事が多いと思います。
余程将来の夢があって「プロスポーツ選手になりたい」「バンドで売れたい」「芸人になりたい」「俳優になりたい」
「医者になりたい」「警官になりたい」とか道が定まっている人もいるでしょうし、

何年も下積みを重ねて耐えている方もおられると思います。

そのような方は先行き方向は変わる可能性があるにしても、立派に真剣に将来を考えられた方だと尊敬します。
目指すものが具体的にあると言うのは色んな意味で精神的にも安定感があるように感じます。

私はそんな感じで、「なんとなく絵を描くのが好きで、得意な分野みたいだから美大に進もう」と思い、
卒業してから「どんな仕事に就くか?」なんてあんまり考えていなかったのですから、
大学3.4年生になって、急に現実的な就職問題できちんと進路を選んで決めるなんて出来なかったのです。
なんとなくファッションが好きで、絵のセンスも活かせるかも、面白そうな業界だし、みたいな安直な気持ちで
仕事に就いてしまったのは否めません。

就職時の面接試験では、もっともらしい志望動機とか答えていたんですけどね。

シフトは9時出勤、終業は22時くらいで、帰宅は23時くらいだったでしょうか。
ちなみに、なぜ夜遅くなるのかと言うと、昼間にショップに新しく出来たお洋服を持って営業したりするのですが、
その新しい服がクリーニングされてアイロンがきちんとされて会社に納品されるのが大体18時くらいになるのです。
そこから注文を受けていた各ショップに一店一店受注され出来あがった洋服を段ボールに詰めて発送します。

オフィスの床一面、段ボールだらけで、結構時間がかかってしまいます。


節約の為に夕食は自炊していましたが、何しろ23時に帰ってきちんと栄養バランスが良い食事を作る余裕はありません。
ほとんど毎日スパゲティーを茹でて、缶のミートソースに茹で卵、それとアルコールと言う不摂生ぶりでした。


当時は風呂なしのアパート住まいで、時代的に風呂付の部屋は贅沢な感じで、一日おきくらいに近所の銭湯にも行かなければなりません。
寝るのはなんだかんだで1時くらいにはなってしまいます。


■サザエさん症候群

明日も仕事なので、すぐに寝れば良いのですが、寝るとすぐに翌朝になってしまいます。
明日も仕事かぁと思うと、すぐに朝になってしまうのが憂鬱な感じなのです。
寝るのが勿体ない。
だから眠いんですけどチビチビ酒を飲みながら、深夜番組をついつい観てしまい、寝るのは早くても2時を過ぎてしまいます。
ちょっと友達とか彼女と電話で話したりするだけで、あっという間に3時とかで、睡眠時間は5時間くらいになってしまいます。
ドンドン睡眠負債が積って行く事になります。
不眠症と言うのとは違うのかも知れませんが、結果としては睡眠不足です。
まぁまだ若かったからしのいでいられたのだと思います。
寝ようと思ったらすぐに眠れていたので、睡眠効率は高かったことになります。
睡眠効率と言うのは、寝ようと思って横になっている時間と、実際に睡眠している時間の割合の事です。
寝床で横になって、朝起きるまで8時間だとして、
すぐ寝れる人は睡眠時間7時間50分となります。
すぐ眠れない人は睡眠時間6時間半くらいになってしまうかも知れません。効率が悪く(低く)なるわけです。
何もしないで横になっているのに、眠れないでいる時間は「無駄な時間」と言う理屈です。

この時期の私は「眠いのに眠れない」「寝りたいのに眠れない」と言うわけでは無かったので、不眠症と言うのとは違うのでしょう。
睡眠効率が意識されるのは、「寝りたいのに眠れない」時なので、これについては本格的な不眠症になる後の話でまた書いてみます。
脳も身体も疲れているので、電気を消して目をつぶればあっという間に眠りに落ちる様な状態でした。
だから「眠いのに寝たくない」「寝れば良いのに寝ようとしない」みたいな心理状態で、非常に葛藤が強く、
それはそれで健康とは言えないメンタルだったと思います。
サザエさん症候群と言う俗称があるのですが、まさにそんな感じです。
毎週日曜放送の「サザエさん」を観終わり、「また明日は仕事かぁ」と思うと非常に憂鬱になり落ち込んでしまう心理状態の事です。
一般的な土日休みの仕事をしている人で、重症な人だと、木曜の夜が一番精神状態が良く
「明日はやっと金曜日で、あと一日金曜の仕事をしのげば次の日の土曜はお休みだ!」と思うと気分があがります。
しかし、土曜の夜になると、「あぁもう土曜も終わり、明後日の月曜日にはもう仕事かぁ。自由なのはもう日曜のたった一日しかない。
嫌だなぁ」と、もう土曜の夜から落ち込みが始まってしまうそうです。
毎週こんな感じの繰り返しなのですが、これが夏休みや正月休みがあると、連休の最終日の夜の落ち込みはかなりなものになります。
精神医学的にはこの様な抑うつ感に着目した診断名は特に無いようですが、非常に慢性的な気分障害であると感じます。
ずっとこれが続いたら、本格的なうつ病とかになってしまいかねませんね。
もう退職を考えざるをおえないと思いました。



■なぜそんなに仕事が憂鬱になってしまったのか?

でも、なんでこんなに憂鬱になるほど仕事が嫌になってしまったのでしょうか?
客観的に思い返してみても、当時の仕事環境はさほど悪いものではありませんでした。
先輩や上司も人が良く、人間関係も良好でした。今で言うパワハラなどがあったわけでもありません。
私側に対人恐怖があったわけでもありません。
仕事内容自体も、終業時間が夜遅いと言うのはありましたが、そこまで重労働なわけでもありません。
たまに行く地方出張も、どちらかと言うと外に出られて、一人で仕事できるので、旅行気分もあったりして楽しい部分もありました。
毎朝寝ていたくても、決まった時間に起きて、満員電車に揺られて出社するのは苦痛ですが、ほとんどみんなそうして仕事をしています。

特に嫌になる要素が見当たらないのです。


でも嫌なものは嫌なんですよね。


理屈では無く、仕事が合わないとしか言いようがありません。
すっとこの生活が続くのか、
もっと違う事がしてみたい、
みたいな想いが強かったのだと思い返されます。
でも、仕事が好きなんて人はほんの一握りの人だけ。
みんな嫌な仕事をでも続けているのが当たり前。
なのに辞めてしまいたいなんて考えるのは、自分の甘えなんだろうか?と悩みました。

今から35年も前の話しです。
当時の世の中の風潮としては「一度就職したら死ぬまで同じ会社で骨をうずめる覚悟で仕事をする」のが一般的な良識でした。
もちろんフリーターなんて言葉も概念もありません。
ステップアップ、キャリアアップの為に転職して行くと言う概念もありません。
むしろ転職を繰り返すなんて、社会人として根気が無いとか気まぐれであるとか、何か欠陥がある人の様に見られかねない時代でした。
辞めるにしても親になんて言ったら良いんだろう?友人たちはどう思われるんだろう?そんな心配も頭をよぎります。
 


■就職後も続いていたモラトリアム

要は、卒業して就職もしましたが、未だモラトリアムな状態が続いていたのだと思います。
※モラトリアム 心理学では、「大人になることへの猶予」を指します。

元々は借金を返済するのにお金が無いので返済まで猶予期間を延長して待ってもらう事が語源だそうです。

ゴーギャンの絵画作品に「我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、どこへ行くのか」と言う題名の作品がありますが、
根底にそんな想いや不安があり、悩み、あがいていたのだと思い返します。
 

言い方を変えると、社会人としての方向や覚悟がまだ出来ていなかったのでしょう。
「眠いのに寝たくない」と言うのも、「きちんと寝て仕事に行く準備をする覚悟が出来なくて、寝ない事で自由時間を延長し、
仕事をするまでの間に猶予を持たせたかった」と言う心理が、象徴的に現れている状態だったのだと思います。

私と同じ様なモラトリアムの課題を抱えていて、でもそれは無意識的なものなので、自覚出来てはいなくて、
社会人としては「早く寝なきゃ」と言う合理的な思いは強く感じているがゆえに、「眠れなくて」不眠症になり、
なんで眠れないのか自分でもわからず、困っている方もおられるかも知れません。

不登校や引きこもりで社会に出られない人の中にも、こうしたモラトリアムの状態が長期化してしまっている人も多いのではないかと想像します。
部屋で自由時間が沢山あるから気楽に好きなゲームとかして、のほほんと楽しんでいるわけでは無かったりするものです。

アイデンティティに関わる、結構大きくて深い課題です。

 

■難しいアイデンティティの確立

先に将来の職業的に進路を考えられた方だと尊敬しますし、
目指すものが具体的にあると言うのは色んな意味で精神的にも安定感があるものですと書きましたが、
それが親が「あなたは将来○○になりなさい」と親の引いたレール上の理想や期待に添うものであったりして、

実際には本人は親の意向に添うのを当たり前の様に考えてしまい、自分の考えや疑ったりすることもなくレールを走っているだけであったりする場合も見受けられます。

昔から「良い子」と言われる人にそんな傾向が高かったりすることがあります。

その場合には目標も本来の本人の目標とは言い難く、

「かりそめのアイデンティティ」でしかなく、
表面的には上手く人生を歩んで順風満帆かの様に見えていても、
ある日ふと「今までの私の人生とはなんだったのだろう」と空虚に感じられたり、

深く自分と向き合わざるを得ない事態に直面して、
アイデンティティの危機とも言うべき局面を迎えるケースも見受けられます。
「中年の危機」とか呼ばたりしますが、いつか真剣に自分と向き合わざる得ない機会がやって来たりするものです。

年齢的に大人になれば、自然と確立出来るというものではないのですね。

そんなわけで、一旦母校の美大の研究生として、もう一度学生に引き返す道を選ぶ事になります。
おかげでとりあえず夜寝る事に対する葛藤は感じなくなり、明日が来るのが嫌だと言う気持ちもなくなりましたが、
そう簡単にモラトリアムから脱却し、自立出来るわけでもありません。

続く


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