堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「アメトーク3 マイナスの個性にも価値があり、やがてプラスになる」 - 専門家プロファイル

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アメトーク3 マイナスの個性にも価値があり、やがてプラスになる

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恋愛心理 自己受容 2018-01-12 12:43

前回は、アメトーク反省会や、小説「火花」に登場するお笑い芸人さんを通して、「人を笑わせること」「人から認められたい心理(承認欲求)」などについて思った事を書いてみました。
今回もその続きです。

最初からスベるのが前提でギャグを放つ「スベり芸」を鉄板の笑いにまで昇華させたお笑いコンビ「ますだおかだ」の岡田さんは、そうした意味では稀有な存在なのだと思います。


ほとんどの芸人さんはスベってしまう事を死ぬほど恐れているものだと思います。
自分の笑いが否定される事になり、それは自分の存在価値を否定されてしまう事にもなると思うからです。


恐らく岡田さんも最初から「スベり芸」を狙っていたわけではなかったと思います。
人気が出て来て、テレビでも見かけるようになって来た時は、そこまでの計画的な「スベる芸風」でも無かったと記憶しています。
岡田さんは顔も濃ければ、たまにやる一発ギャグもコテコテな感じで、満腹感がすごいです。

笑いを取る事にかなり貪欲な芸人さんと言う印象があります。

と言うかサービス精神が充ち溢れすぎていると言うか、エンジン全開なわけです。

すぐに満腹になるので、もう食べたくなくなってしまい、
そのためいつしか観客もお腹いっぱいで、スベってしまいがちになります。


普通に考えれば、その事をかなり悩まれたはずだと思います。


パッとウケないのですから、賞味期限が切れたみたいなものです。

ステージに立つのが恐ろしく感じても不思議ではありません。
しかし、岡田さんは自分のスタイルを貫き通し、スベってもスベってもやり続け、それがいつしか定着した事で

「スベり芸」が人からも認められるようになったのではなかったかと思われます。


今では観客も、岡田さんのギャグが例え本当は面白くても、わざとすぐに笑わない事で岡田さんがスベったような雰囲気を醸し出すお手伝いをして、

岡田さんと観客が一体となって「観る人が笑わない事で完成する面白いギャグ」と言う、観客参加型とも言える笑いを確立したと言えるのではないでしょうか?


岡田さんの持ち前の愛されるキャラと言うのもあったでしょうが、「面白くない事がその人の個性である」とみんなに認めてもらえた事で、面白くないことが、面白いと言う逆説的な価値となったわけです。



お笑いコンビ「アンガールズ」の田中さんも、やや似た構図がある要に感じます。
田中さんも山根さんも、ひょろっと痩せていて細長い特異な体系から「気持ち悪い」キャラと言う、普通だったらマイナスな価値を、「気持ち悪いから面白い」と言うプラスに活かしている稀有な存在と言えるでしょう。
アンガールズさん達も、デビュー当時は「気持ち悪いのに面白い」キャラだと認められた感じだったかと思います。
観客もそれがとても新鮮だったので、大ブレイクしました。

大ブレイクと言うのは、限られた一部のファンだけの人気だったものが、劇的に露出が増え広く世間に認知される事で、特にファンでは無い人にも広く見られるようになる事を意味しています。
つまり観てもらえる人が増える事は、ファンになってくれる人も増えて良い事なのですが、ファンでは無いどころかその人を嫌いと思う人の目にも当然多く映る事になるので、

「もう観たくない」と言う批判的な意見も多く出てしまう事になるでしょう。
良い事ばかりではなさそうです。

ある程度見飽きると、「ほんとただの気持ち悪い人達」みたいになり、人気も下火になってしまった時期があったと記憶しています。
そう言えば、最近はあんまりテレビで見かけなくなったな~と思って、残念に思いました。
しかし、それでも細々と活動しているうちに、気持ち悪いことがその人の個性として認められ、今では「気持ち悪いからこそ面白い」と言う「キモオモ芸」として定着した感じかと思います。
ここでも、観客もわざと気持ち悪がる事で初めて完成する観客参加型の笑いが生み出されているのではないでしょうか?
実際岡田さんや田中さんがギャグを放つと、必ずカメラが観客のその反応を映し出して見せます。
観客がみんな「はぁ?」みたいな呆れた顔や、

「うわっキモッ」みたいな顔をしてから、その後でどっと笑いが起こる様子までテレビには映っていますよね。

普通に考えれば「面白くない」「気持ち悪い」と言うマイナスな個性ですが、ブレずにそのままやり続けていたら、

いつしかみんなもそのマイナスな個性である事が当たり前なこととなり、

受け入れられ、

プラスの価値として認めてもらえるものなのではないだろうか?

と言う事が、今回私が言いたかった事です。



M-1グランプリ2017でチャンピオンに輝いた「とろサーモン」の久保田さんと言う人も、かなりクセのある芸人さんです。
誰からも愛される様な印象の人ではなさそうです。


ネタの完成度は高く、面白いと思いますが、どちらかと言うと人から「嫌悪感」を醸し出すことを芸風にしている様な、

好き嫌いが明確に分かれる個性の持ち主かと思われます。
2018年にかけて露出が増えるのでしょうが、その後、このコンビがどうなって行くか興味深く感じています。
果たして人から嫌われる芸風を続けることで、いつしか「人から嫌われる所がみんな好き」と思って認められるような芸人さんになれるのでしょうか?
まぁ芸歴は長いので、今さらブレることはなさそうですが、相当な信念が必要となるような気はします。


そしてそんな「とろサーモン」を観客がどこまで認めてあげられるかは、観客である私たちの度量が試される時でもあるのではないでしょうか?


そしてそんな「とろサーモン」をテレビに呼ぼうとするテレビ局側の度量も試される様な気がします。

単に視聴率至上主義であれば、嫌われている人をテレビに呼ぶのは普通は避けるものかと思います。

人気がある時だけ使うような使い捨ての精神だけだったら、もう用が済んだらお払い箱になってしまう事になります。
大衆の価値観を変える位の意気込みがテレビ局側に無ければ、「とろサーモン」は自然消滅してしまう絶滅危惧種となってしまうだろうと心配です。


すでにその事を危惧している人がいるような気がします。


M-1グランプリ2017で、審査員として「とろサーモン」に投票した「博多華丸・大吉」の大吉さんです。


大吉さんは旬な話題であるM-1グランプリ2017の審査に関して、

「いやーやっぱり和牛を選んでおけば良かったかなぁ」

なんて発言を良くして、笑いを取っています。


これを言葉通りに受け取れば「とろサーモン」のネガティブキャンペーンとなり兼ねません。
しかし、多分そんな意図ではないのだと思います。
むしろ逆で、

「とろサーモン」に対してネガティブな発言をする事で、「とろサーモン」の楽しみ方を観客に暗示しているのです。


大吉さんがの観客側のこちら側のような立ち位置で発言することで、

「とろサーモン」を嫌いな観客にも、

「いやぁ、やっぱとろサーモン観たくなかったなぁ」と思って見ること自体が、

逆に「とろサーモン」を面白いと思えると言う、面白く見る為のコツを、

前もって私たちの無意識に教えてくれているのではないでしょうか?
ほとんど大吉先生はメンタリストです!
 

もちろん大吉先生が「とろサーモン」を好きだからそんな事をするのでしょう。応援してくれているのです。

大吉先生の深い愛情と先見の明を、勝手に深読みして感動しています。すごいなぁ。





そんなひと癖ある芸人さん達を、上手く演出して蘇らせる、と言うか、笑いに新たな価値を生みだす達人のような人がいます。

「ロンドンハーツ(略してロンハー)」の司会、田村淳さんや
「アメトーク」の司会、雨上がり決死隊の宮迫さんや蛍原さん。
そしてこの二つの番組を共通して演出している加地さんと言うプロデューサーです。


どちらも芸人さんが主体の番組ですが、ネタを見せる番組ではありません。
むしろ、ネタはあまり売れていない芸人さんの場合だけ紹介する程度に見せる事はありますが、ほとんどネタはやりません。
そのネタの面白さではなく、芸人さん本人の持つ個性的な面白さを全面に出すことで勝負する番組です。
その人の素の面白さを引き出して笑いにするのは、さんまさんと共通するものがありそうですが、さんまさんと違って加地さんはまったくの裏方、蔭の存在です。

先の田中さんを始め、一体何人の芸人さんが加地さんに発掘され人気者となったのでしょう。

今でこそ、今になって国民的人気者になった出川さんも、かつては「抱かれたくない芸人一位」の不人気でした。

「イッテQ」の影響も強かったでしょうが、ロンハーやアメトークでも以前から常連と言っても良いくらい登場していましたし。

狩野英孝さんも、加地さんがいなければ、すでに一発屋芸人としてテレビでは見れない人になっていたかも知れません。

そんな加地さんが、「アメトーク」でまた新たな新種を発掘し紹介してくれました。
「コロコロツキチキペッパーズ」のナダルさんです。
次回、ナダルさんがどう言う意味で新種なのか?

ご紹介してみたいと思います。


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