堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「あすなろ三三七拍子 8 別れる二人、寄り添う二人」 - 専門家プロファイル

堀江 健一
何より優しく共感を持って、あなたの味方になります

堀江 健一

ホリエ ケンイチ
( 東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー )
カウンセリングルーム エンパシィ 代表責任者
Q&A回答への評価:
4.6/43件
お客様の声: 15件
サービス:8件
Q&A:118件
コラム:220件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
070-6640-7990
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

あすなろ三三七拍子 8 別れる二人、寄り添う二人

- good

恋愛心理 自己受容 2014-10-20 11:34

前回までは、ウチの夫婦を例に、「親密な2人の間の関係性」についてお話ししてきました。


私達夫婦の、お互いの心情を象徴的に言うと、

「人の愛情を信じられない女」
「自分の愛情は、受け入れてもらえないのではないかと恐れる男」


のカップルだと言う話をしました。


お互い愛し合って一緒にいるにも関わらず、傷つけ合ってしまうような事が続くと、正直「別離」「離婚」も考えてしまう事もあります。

「別れる」のもそれなりに大変なことですが、問題の本質的な所を見極める前に

「性格の不一致」とか
「お互いの成長の為だから」と

安易に別れてしまうのは、実際にはお互いの成長にはならない場合もあるように思います。

特に夫婦の場合ですと、生活を共有しているわけですから、別れるとなると、大変な労力を要しますが、単に恋人どうしだけなら、「はい、さようなら」で済んでしまいますから、安易に別れてしまうケースも多い事かと思います。



ただ本当に別れた方がお互いの為だと思う様なケースもあります。

経験的に、カウンセリングに訪れるカップルの中で、かなり深くお互いの抱える問題に向き合い、お互いの問題をそれぞれが腑に落ちて行き、解決に向かった時、それぞれが自分の人生をより良く歩むにはどうするかと冷静に考えられるようになることがあります。


その人生における次のステップを踏む時の選択肢として、

「お互いの関係を保つことから卒業して、離婚する事」

を選ばれる場合もあります。


お互いが
「歪んだ依存の仕方をしていた。これからは二人とも自立して生きて行こう」

と思われたりするのです。

お互いが本当にお互いを「必要としなくなった」場合、円満な納得できる別離をできるものかと思います。




ただ、カップルの話ですから、自分だけ解決して行きたいと思っても、相手の協力がなければ、なかなかそこまで進んでいくことはできません。

片方が、「今の上手くいっているとは言えない状態であるにもかかわらず、本当に話し合ったら、自分の支配力が弱まり、関係性のバランスが崩れてしまう」と無意識的に思っていたような場合、協力して解決して行こうとはしてくれなかったりします。

相手が
「なんだかんだ言って、今のままでいる方が都合が良い」

「威張っていられる」

「自分に縛りつけておくことができる」

「相手が精神的に強くなったら捨てられるのは自分の方になる」

など自覚していないにせよ思っている場合、
「二人の問題を解決するために、カウンセリングに行ってみましょう」
と頼んでも、一緒には行ってくれないものです。

本当に解決してしまったら困るのです。

そうした場合は、やはり仕方ないのですが、解決を望む方が一人だけででも、「二人の関係性」について洞察を深め、その方の考え方、物の見方を変容して行くしかありません。

これはカップルやご夫婦だけに言える事ではありませんが、自分一人が変わって行く事で、家族や周りも変わって行く事は充分ありえることですので、落胆せずに、まずは自分だけでも変わって行きたいと希望的な方向で考えていただければと思います。





私達2人の
「人の愛情を信じられない女」
「自分の愛情は、受け入れてもらえないのではないかと恐れる男」

という裏返しには

「本当は愛情を得たいと切望している女」
「愛情を受け入れて欲しい男」

とも言えるでしょう。


こう言えば、お互い需要と供給は合っているのですから、ベストカップルとなれる可能性は高い様にも思えます。







しかし、そもそもそうした複雑な人間関係を持つ事を避けたい、考えるのも面倒くさいと思うのも無理もないことかと思います。


自分で言うのもなんですが、通常のご夫婦では、夫婦2人だけで、その問題の本質に至るほどねばり強く話し合いなどするのは、非常に困難を伴う事だと実感します。


私がカウンセラーと言う仕事をしていて、人間関係や恋愛相談、他のご夫婦の相談も受けていて、問題を客観的に捉える訓練が出来ていたおかげで、自分達の問題も理解する為の「下地」が出来ていたおかげかと思います。


人の気持ちは「目には見えず」「お互い本音を口にもしない」ことであったりするので、それを読み解くのは難しいものです。

特に「人や他人の家の事は客観的に良くわかっても、自分達のことは見えにくい」もののようです。


このような「夫婦にありがちな問題」が、先日拝聴したNHKドラマ「55歳からのハローワーク」という中でも、わかりやすく描かれていましたので、いずれまた取り上げてご紹介してみたいと思います。原作は村上龍さんです。






今も奥さんがキレることは度々あり、その度に私も
「なんで僕を信じてくれないんだ!君の事をちゃんと大切に思っているのがわからないのか!!」
怒鳴りながら愛情を伝えるという、何ともおかしなケンカが続く事となります。


それでもやっとつい最近になって
「この頃やっとあなたが私の事を好きなんだって事が、実感としてわかってきたわ」
と言うお言葉をいただけました(笑)
もっと早くわかってくれよ~(泣)

また、「今度、温泉にでも行って見ようか?」と素直な気持ちを口にしてくれるようにもなってきた様です。


それでも喧嘩は続きます。喧嘩は続くよ、どこまでも。トホホ。

すなろ三三七拍子に関しては、まだお話してみたいことがあるのですが、ちょっと長くなってきたので、次回は違うドラマのお話をしてみたいと思います。







もし少しでもお役に立てたようでしたら、応援ポチお願いいたします。


にほんブログ村


心理カウンセラー ブログランキングへ

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム