堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「アオイホノオ 1 変な人=一般的な価値観・常識に当てはまらない人?」 - 専門家プロファイル

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アオイホノオ 1 変な人=一般的な価値観・常識に当てはまらない人?

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恋愛心理 自己受容 2014-10-26 11:13

アオイホノオ

「炎の転校生」「逆境ナイン」などの漫画を書いた島田和彦さん原作の、自身の大学生活をベースにした同名のギャグ漫画のドラマ化作品です。


時代は80年代、焔(ほのお)モユル(柳楽優弥さん)は漫画家を目指し、大阪芸大に入学しました。

同期生や先輩には、後に「新世紀エヴァゲリオン」で一躍アニメ史に名を残す事となる庵野ヒデアキ監督(安田顕さん)とその制作会社の創立者たちのメンバーや、
「やっぱりネコが好き」の作者、矢野ケンタロー氏、などの若き日のクリエイター達がいて、自分達の才能をかけて、日々作品を競うように制作していたり、才能がある人を友人にして、金儲けを目論んでいたりしています。

そしてその周辺には手塚治氏、石森章太郎など実在の漫画家の活躍いている姿などがちりばめられています。


焔は漫画家を目指して野望を燃やしているものの、

「絵が下手」
「これと言って描きたいものはないが、一発ドカンと面白いものを描きたい」
「しかも楽してそうなりたい」


と言うヘタレな主人公です。
誰でも楽してそうなれるなら、なりたいと思うものでしょうから、そうした意味では焔君は、普通の人かも知れません。

一方ライバル的な存在である庵野は、

「マニアックながらもアニメに対して誰にも負けない造詣と、秀逸なアイデアがある」
「一途に作り続けるひたむきさ」
「作品作りに対するブレない姿勢」


など、普通の自分にはないものを、庵野は持ち合わせているために、焔にとっては目の上のタンコブのように、意識してしまいます。

要は、嫉妬や羨望をかき立てられる存在です。

そんな二人を主な軸として、授業の課題制作や、プライベートでの少年漫画誌メジャーデビュー、SFイベントでのオープニングアニメ制作などのエピソードを通して、青春ドラマが展開していきます。


なかなかギャグ漫画の面白みを、言葉で人に説明できるものではありませんが、あえて説明すれば、
「ささいな日常の出来事や思いを、真剣に100倍大げさに描いてみせる」
ことで、バカバカしさの中にも、感動と笑いを呼ぶ、とでも言いましょうか。


なんといっても柳楽優弥さんの演技はすばらしい。
デビュー作「誰も知らない」でその演技力は高く評価されたものの、それ以降「自分が尊敬するのは、オシオマナブさんである」と発言してしまったことがあだとなったのか、薬物で入院などのスキャンダラスな面ばかりとりあげられ、注目されるような作品に巡り合えていなかった感が強いのですが、まさか彼にこんなコメディアンの素質があったとは驚きです。

個人的には「包帯クラブ」など、好きで、彼の存在感自体がファンではあったのですが、この「アオイホノオ」を機会に、再ブレークしてくれることを祈っています。

彼の顔芸!飛ぶ鳥を落とす勢いだったころのジム・キャリーを彷彿とさせます。
日本人ではジム・キャリー的なコメディーを作る事は、困難だろうと思っていましたが、彼なら出来るかも知れません。
もちろんこのドラマの監督であり自身も島本和彦氏のファンであることを公言する福田雄一氏の演出が大きく際立っていることでしょう。


私自身、まさに時代的にも同じ頃、芸術大で青春を過ごしたものだからかも知れませんが、そんな主人公たちに、若い日の自分を重ねてしまわずにはおれません。


ドラマではコメディとして、人を笑わせるような演出として描かれていますが、結構普通に日常でそれに近い事が起こっていたような気がします。

つまり、かなりな変人たちが、へんてこな日常を、ギャグではなく真剣に送っていたのです。

私が入学したのは、芸術系の中でも、油絵などの美術専攻でしたが、まぁ変わった人達が多いなぁと思ったものです。


「変な人」
と言ってしまうと、語弊があるかも知れませんね。

一般的な価値観・常識に、捕らわれない人・当てはまらない人、と言っておきましょうか。


インパクトがあって覚えているのは、入学間もない、とある早朝、アトリエ(デッサンしたり絵を描く教室)に行った時の出来事です。
続く

 




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