堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「あすなろ三三七拍子 1 誰かに応援されていますか?」 - 専門家プロファイル

堀江 健一
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( 東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー )
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あすなろ三三七拍子 1 誰かに応援されていますか?

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恋愛心理 自己受容 2014-09-08 10:09

あすなろ三三七拍子

2014年9月、現在フジテレビ系で火曜21時より放送中のドラマです。

晴天の霹靂では、母親の愛情に関して書いてみましたが、今回のこのドラマは、「お父さん」が主役です。


ありえない設定で始まるこのドラマですが、描かれるエピソードは、昭和の臭いがするホームドラマです。無くなりましたよねぇ、ホームドラマ。「渡る世間は鬼ばかり」も終わりましたし。(私も観てませんでしたけど)

このドラマには殺人事件も起きないし、刑事も探偵も検事も弁護士も医者も超能力者も出てはきません。今時視聴者に受けるのだろうかと、少し心配になるくらい、どんな家庭にもある、親子、夫婦、そして友情にまつわるお話で、テーマはズバリ「人を応援する気持ち」かと思います。


しかし、そういう意味では、世界が違うだけで、漫画・ワンピースなどと変わらない感動を与えてくれるものかと思います。

エール物産社長・荒川(西田敏行さん)は、かつて世田谷商業大学(略して世田商)の応援団団長だったが、母校が女子大と合併し、翌檜(あすなろ)大学となった事を期に、応援団団員の不足により、廃部の危機に面している事を悩んでいた。

そこで、社内ではリストラ候補の藤巻(柳葉敏郎さん)に白羽の矢を立て、大学生となって応援団を再建する事を命じる。

応援団OB山下(ほんこんさん)、齋藤(反町隆史さん)の協力(と言うか強制的指導)を得て、新入生の勧誘に成功し、3人の新団員サヤオ(剛力彩芽さん)、金髪(風間俊介さん)、ちび(大内田悠平さん)を獲得します。


荒唐無稽なコメディタッチで始まりましたが、第3話から、グッと来る展開へ流れ込みます。

応援団の哲学は、「とにかく」「ひたすら」「懸命にやる」の3つです。

最初は時代錯誤な応援団のあり方に、新・団長である藤巻をはじめ、3人の新団員も懐疑的でしたが、夏合宿中の厳しい練習の中、実際に自分たちが応援団OB達に、無条件で一生懸命の応援をされて、「人を応援する事」の意味を真剣に考えるようになっていきます。


「本来、人を応援するなんて事は、傲慢なことなんや。もう充分がんばっている人に向かって、もっとがんばれって言うんだから、こっちも真剣に、応援したい人以上にがんばらなきゃダメなんだ。でもうちらは運動もできん。勉強もできん。特に何の才能があるわけでもない。
そんな俺たちができるのは、とにかく、ひたすら、懸命にやる。ただこれしかできんのや」と語る山下の言葉が胸に響きます。

私のようなカウンセラーの仕事も、「人を応援する」仕事ですから、このテーマは大いに考させる課題を与えてくれるものです。

後で書きますが、応援する側の心理には、様々な落とし穴があり、応援側の人も、自分の心理状態をきちんとわかっていないと、思わぬ展開になってしまうことがあります。

クライアントさんの中には、介護ヘルパーさんや、看護師さん、幼稚園の先生、医師、同業者であるカウンセラー、そして突飛に思われるかもしれませんが風俗嬢など、「人を応援するお仕事に就かれておられる方も多いのですが、そうした方々のメンタルに関わるお話を、後々したいと思います。


第5話では、団員のちびのお父さんで、もと世田商野球部の伝説のエース(投手)が病気のため病院で危篤状態になっています。応援団OBの山下・齋藤も現役時代の甲子園で、懸命にスタンドからお父さんのピッチングを応援した過去かがありました。

そこで問われるのは、周りの人間に出来ることはなんなのか?

例え応援したとしても、それが本人の耳に聞こえているのか?

聞こえてもいないとしたら、応援する意味とはなんなのか?

と言ったことです。


「人を応援する時、自分の存在意義なんて考えたらいかんのや。自分のことなんか、その時はどうでも良いんだ。大切なのは相手を思って、とにかく、ひたすら、懸命にやる。わしらはスタンド側の人間や。マウンドに立っている者に対しては、応援する事しかできんのや」

そして実はそんな応援が、お父さんを支え続けていた事が分かった時、ここでも団の哲学が心に響くものでした。


どうやら、視聴率が良くないようで、途中で打ち切られてしまう事が決まってしまったようですが、様々なテーマを含んだ、見ごたえのあるドラマになっていると思うますので、ぜひお時間のあるかたは、視聴してみて欲しいと思います。
続く

 



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