堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「依存とは、相手の価値観に「自分の価値」をゆだねてしまう事」 - 専門家プロファイル

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( 東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー )
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依存とは、相手の価値観に「自分の価値」をゆだねてしまう事

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恋愛心理 自己受容 2014-05-20 15:45

いつしか自分で自分に「条件」を課して「その条件を満たしていなければ、存在価値はない。愛されない」という想いが、強迫観念のようになってしまっていたりします。

 

そして、恋愛対象である相手に対しても、色々条件を考えて「それを満たしているかどうか?」が重要になり、それを満たしていなければ眼中になくなってしまうのです。

 

そのため、親しくなりたい・好きになってもらいたい相手に対して、非常に受け身な立場で、自分が受け入れてもらえるか、満足してもらえるかどうかが、非常に不安となって感じられてしまうのではないでしょうか。

言葉を換えると、「自分の価値」がどれくらいあるか?の判断を相手にゆだねてしまっているのです。

相手次第で、自分の価値が決まってしまうのです。

これを「依存」と言います。

 

仲良くするのに不安を抱かないタイプの人は、「私があなたと仲良くしたいのだから、それで良いじゃない」位にしか思わないようです。

そして例え好きになってもらえなかったとしても、「自分に価値がなかったから」とはあまり考えません。「たまたま相手の求めているものは私ではなかったけれど、私には私の価値がある」と考えるのです。

自分の価値は、自分で決める。これを「自律」と言います。

 

例えばの例として、好きな人ができたり、恋人が変わると、服装の趣味や聴く音楽や、物の考え方自体が変わってしまう方がおられます。相手の「好みに合わせて、自分が変わってしまう」方です。

それは別に悪いことだとは思いません。そのことで「自分の知らなかった世界」を知る事が出来たり、色んな価値観を身につける良い機会だと思えば、その通りだと思います。

しかし、中にはただ相手の好みをなぞって、合わせているだけになってしまわれる様子の方もおられます。

極端な話、「サッカー」になんか興味なかったのに、相手がサッカーファンだったらサッカーのことを勉強して、自分もサッカーのファンだったかのようになってしまうのです。

「なってしまう」というよりも「サッカーファンになる事ができてしまえる」と言っても良いかも知れません。相手次第で、どのような自分にも「なれてしまえる」というのは、ある種の才能かも知れません。

周りの環境に合わせて、自分の身体の色を変化させて溶け込んでしまう「カメレオン」のように。

きっと「モテるため」には必要な能力なのでしょうね。

それをきっかけに、相手と仲良くなれて、恋人にまで関係が発展する可能性を考えれば、うらやましい能力と言えるのですが、「いつもいつも相手の顔色を見て、相手に合わせているのが当たり前」になっては、それは「自分がない」ことになってしまいます。

「自分が空っぽ」

そして「自分が空っぽ」であることに気が付いておられない方が、けっこう多いものです。

 

逆に「条件付きの愛情」に縛られることにうんざりしている方は、頑なに「自分を変える」ことに抵抗を強く感じておられるようです。

例えば、「あなたは、メガネも似合うけれど、コンタクトにでもした方が、美しくみえるよ」と伝えても、決してコンタクトにしようとはしません。

「私はメガネ派だから。例えコンタクトにした方が、あなたの好みかもしれないけど、私は私。私は変えない」と相手の要望を受け入れなかったりします。

その「自分は自分」というお気持ちは非常に大切なものなのですが、それが、「相手を受け入れない」態度に思われてしまっては、二人の関係を深める事が難しくなってしまうかも知れません。

 

本人には、表面的には「相手を受け入れない」という意識は無く、あくまで「自分には、これしか似合わない。これが私だから」という「自己イメージ」が強い場合もあります。

相手が「それ、良いよ」といっているのに、聞く耳を持たない、相手を信用しないのであれば、相手からすればそれは、「拒絶」と受け取られかねません。

 

また、人に「依存」しないで、「自律」する事、「人に左右されず、強く生きる」ことが最重要と思われている方は、極端には「恋人なんていらない」という想いに駆られていらっしゃる場合もあります。

「恋愛なんて、面倒臭いだけ」という声も良くお聞きします。

今までのお付き合いや、親子関係の中で、よほど相手の要求や期待に応えて行くことに疲れ果ててしまわれたのだろうと思います。

しかし、自分の要望や価値観を人に押し付けようとする人ばかりではないでしょう。

 

要は「バランス」が大切と言えるではないでしょうか?

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